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例)研究発表 生命科学科
[2005/11/08]
◇メタボリックシンドローム ―― 放置すると怖い

 「少し太ったかな。血糖値や血圧も少し高いが、まあこれくらいなら」。そんな自己判断による放置が、日本人に一番多い生活習慣病の予備軍を増やしている。
 そう指摘するのは、内分泌代謝に詳しい九州大学医学研究院の名和田新特任教授(内分泌代謝糖尿病)。内臓脂肪沈着型肥満になると、内臓脂肪から分泌されるいろんなホルモン(総称してアディポカイン)の中に、体の代謝を妨げるものが出てくる。特に糖尿病・高血圧・高脂血症はその影響を受けて、個々の数値は発症基準値より低くても、合わさると発症に至るということが分かった。その発症寸前の状況を、メタボリックシンドロームとか、内臓脂肪沈着症と呼んでいる。この段階での自己管理が発病を左右するとして、その診断基準が今年4月に日本内科学会など8つの医学会から分かりやすい数値で示された。
 内臓脂肪沈着型肥満とは、MRIで撮影した内臓脂肪面積が100平方cm以上を指す。診断基準ではこれを分かりやすく、男性はウエスト周囲が男性85cm以上、女性90cm以上とした。これで一見肥満体でない、いわゆる隠れ肥満が指摘される人も多い。 
 これに加えて①中性脂肪が150mg/dl以上か、HDL(善玉)コレステロールが40mg/dl以下②血圧の最高値が130mmHg以上か、最低値が85mmHg以上③空腹時の血糖値110mg/dl以上―という3つの基準の内、2つが該当した場合にメタボリックシンドロームとされる。内臓脂肪沈着型肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症の内、3つ以上を同時に発症した場合は、これらを全く発症していない人に比べ、心筋梗塞の発症の危険性は30倍と高くなるそうだ。

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