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例)研究発表 生命科学科
[2012/01/18]
清原裕教授 文部科学省「科学技術への顕著な貢献2011」に選定されました
 環境医学分野 清原裕教授が、文部科学省 科学技術政策研究所 科学技術への件著な貢献2011(ナイスステップな研究者)【プロジェクト部門】に選定されました。

 科学技術政策研究所では,2005 年より科学技術への顕著な貢献をされた方々を「ナイスステップな研究者」として選定しており,2011年度は10 組14名の「ナイスステップな研究者」が選定されましたが,その一つとして「久山町研究」の清原 裕本学大学院医学研究院 教授が久芳菊司 久山町長とともに表彰されました。
 


○ 久山町研究グループ
 清原 裕(60 歳) 九州大学大学院 医学研究院 環境医学分野 教授
 久芳菊司(62 歳) 久山町長

 50 年間にわたる精度の高い地域疫学研究と新たなエビデンスの創出
 
 九州大学医学部は、 1961 年から、福岡市に隣接する糟屋郡久山町(人口約8,000 人)の 40 歳以上の住民を対象として「久山町研究」と呼ばれる疫学調査を継続してきました。今年で 50 年を迎えた久山町研究は、脳卒中の実態解明を目的として始まりましたが、その後、生活習慣や社会構造の変化とともに、研究対象疾患がさらに虚血性心疾患、悪性腫瘍、認知症やその危険因子などを含めた生活習慣病全体に広がりました。 2002 年からはゲノム疫学研究も開始され、生活習慣病の疾患感受性遺伝子の探索が進められています。
 久山町は全国平均とほぼ同じ年齢・職業分布を有しており、偏りのない平均的な、日本の縮図とも言える町です。久山町研究は、健診受診率(80%)・死因を調べるための剖検率(80%)・追跡率(99% 以上)がいずれも極めて高く、世界で最も精度の高い疫学調査と言っても過言ではありません。 
 この研究では、地域住民における生活習慣病とその要因の実態を明らかにしてきましたが、近年肥満、脂質異常症、糖尿病などの代謝性疾患が大幅に増加し、それが脳卒中や虚血性疾患に与える影響も増大していることを明らかにしました(ストローク、2010 年1 月、ハイパーテンション・リサーチ、 2011 年2 月)。また、急増している糖尿病とその予備軍が悪性腫瘍や認知症の重要な危険因子になっていることを見出すなど(ニューロロジー、2011 年10 月)、疫学上の新たなエビデンスを創出しています。
 久山町研究は、様々な生活習慣病の革新的な予防法の開発等につながるライフイノベーションの基盤となる重要な取組であり、今後の研究の継続により更なる貢献が期待されます。
 
清原 裕 氏
久芳 菊司 氏
 
久山町生活習慣病予防健診の様子

※文部科学省科学技術政策研究所の報道発表資料より転載させて頂きました。
関連ウェブサイト
■九州大学 ウェブサイト トピックス(公開日2012-01-04) 医学部の久山町研究が文科省から表彰
■文部省 科学技術政策研究所 ウェブサイト
久山町研究について(大学院医学研究院環境医学分野)

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