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例)研究発表 生命科学科
[2008/03/31]
◇若手研究者による「ヒト幹細胞を医学的応用する研究拠点」の創出。

病気やけがで失った組織や臓器を再生できたら――。再生医療に対する世界的な期待が高まる中で、注目されるのが幹細胞である。幹細胞は、自らを複製するだけでなく、命令しだいでは他の臓器への再生も期待されている。よく知られるES細胞(胚性幹細胞)は、受精後数日した胚盤胞に存在し、いろんな組織や臓器への再生が可能な万能細胞といわれる。それ以外にも私たちの体には、骨髄・網膜・肝臓・皮膚などからいろんな幹細胞がすでに見つかっている。
 九州大学「次世代研究スーパースター養成プログラム」(SSP)に所属する医学研究院の研究グループでは、様々な幹細胞を医学応用するために若手研究者らが共同研究を行っている。「ヒト幹細胞システムの医学的応用への研究拠点の創出」が、共通目標だ。専門分野の違った4人が特任准教授として採用され、糖尿病治療の切り札となる膵臓β細胞幹細胞、心筋梗塞後の治療ソースとして期待される心筋幹細胞、脳梗塞や脊髄損傷などへの効果が報告されている神経幹細胞の他、白血病などにおけるがん幹細胞の同定研究が進められている。
 SSPは平成18年度に文部科学省『若手研究者の自立的環境整備促進事業』の一環として採用されたもので、大学が旧講座制からの脱却を目的として新たに部門を設立し、若い研究者が自由に研究しやすくした大学全体としての支援システムである。世界中から研究者を公募し、医学、理学、工学など9つのプロジェクトに学内外から数人ずつが採用され、若手研究者の独創性・自立性を伸ばし優秀な研究者を育てる環境を提供している。5年後に研究業績の審査が行われ、准教授への道も開かれている。
 医学研究院のグループでは「研究資金を自ら獲得するなど困難な点も多いが、研究分野の枠にとらわれず遺伝子レベルから個体レベルまでを包括的に研究出来る」と話す。

〈イラスト説明〉神経系のほかに、造血系、循環器系、消化器系の各幹細胞研究者と総合的な研究ユニットを構成している。

 

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