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例)研究発表 生命科学科
[2006/02/14]
◇進むアジア地域との医療連携 ―― インドネシアの国立大学医学部設立を支援

 鳥インフルエンザやサーズなど、新しい感染症がアジアの国境を越えている。「福岡とか九州にとどまらず、アジア地域全体を脅かす病気から患者さんを守りたい。その連携に向けて、微力ながらスタートしたのです」
 使命感あふれる情熱を語る室長の牟田耕一郎医師(血液内科)。九州大学病院は設置する地域医療連携センターに2005年4月、アジア国際医療連携室(医師3人、事務局3人はいずれも兼任)を併設した。地域医療連携の国際バージョンである。学生時代、カンボジア難民の医療ボランティアに参加したのが、牟田室長の原点でもある。
 今最もホットな業務は、インドネシア・国立イスラム大学の保健・医学部立ち上げの支援活動である。国際協力銀行が行うODAプロジェクトを委託された。医療人材不足の現地を調査の上で①カリキュラムの整備②留学生(教官)の日本受け入れ体制③地方医療支援整備―について提言し、同国の国家的医療プログラムに貢献する。
 日常業務では、九州大学病院での通訳ボランティア。英語のほか韓国、中国、タイの言葉で専門的な治療のやりとりが出来るように補佐する。研究留学生や中国の日本人孤児だった方などがボランティア登録している。韓国、ベトナム、タイなどの大学病院との相互訪問、同連携室兼務の医師による超高速インターネット回線やハイビジョンカメラを使った日韓間の手術画像の送信など、将来のアジア医療支援ネットワークの構築を展望した試みも行われている。
 九州大学は国際交流の推進、とりわけ「アジアに開かれた大学」を標榜している。医療面でもアジア諸国と連携する活動の範囲は限りなく広い。

〈写真説明〉交流のために九州大学病院を訪れた韓国慶尚大学校病院の張世昊・研修団長(左)と握手する水田祥代・九州大学病院長(2005年12月6日)

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