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例)研究発表 生命科学科
[2005/05/19]
◇ガンや難治感染症(マラリアや結核など)を退治する遺伝子ワクチンの開発に成功

  私たちの体には、ガン細胞や細菌や寄生虫等の病原体(結核菌やマラリアなど)といった異物(抗原)を見つけると、これを排除する免疫機能があるが、主に血液の中の白血球がその役割を担っている。白血球の中にもリンパ球などいろんな細胞があって、それぞれの方法で免疫効果を高め合っている。
 微生物免疫学講座の姫野國祐教授は、ガン細胞や結核菌等の病原体を殺すリンパ球(キラーT細胞)を大増産する遺伝子ワクチンの開発に成功した。
 姫野教授は、私たちの細胞に含まれるユビキチンの遺伝子とガン細胞の遺伝子や病原体の遺伝子を融合させることで、そのガン細胞や病原体をやっつけるキラーT細胞を爆発的に増やし、活性化することに成功した。これらの融合遺伝子は病原菌を殺すワクチンに似た機能を、ガン細胞に対しても持つので、姫野教授は遺伝子ワクチンと呼んでいる。キラーT細胞自体は、私たちの体内の末消血やリンパ節に未熟な形で少数存在するが不活性だ。空気銃のような注射器で皮下に遺伝子ワクチンを注入すると、キラーT細胞が分裂増殖するとともに、活性化して成熟したキラーT細胞が大増産される。
 肺ガン、皮膚ガン、腸ガンや、マラリア、結核などに治療効果があることを動物実験で確かめた。すでに国際特許も取得しており、国内の製薬会社と共同で人体に使える遺伝子ワクチンを開発したいという。

イラスト-遺伝子ワクチンの方法

研究論文「A novel DNA vaccine based on ubiquitin-proteasome pathway targeting ‘self’-antigens expressed in melanoma/melanocyte」(Gene Therapy2005.Mar)

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