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例)研究発表 生命科学科
[2007/09/25]
◇やあ やあ やあ  シャロン・イベット・アンヘリーナ・マナロ・ビリャヌエバさん

 生涯かけて、一研究者でありたい。(医学系学府博士課程2年=病態医学専攻・細菌学分野)
「イナダ・リョウキチ先生がおられた九大は、日本の中でもすばらしい大学と聞きました」。
 稲田龍吉氏(1874-1950)―。九大医学部前身の九州帝国大学医科大学第一内科の初代教授で、ワイル病の病原体である細菌レプトスピラを世界で初めて発見し、日本初のノーベル賞候補にも挙がった。
 九大大学院で学ぶ研究生シャロンさんは、フィリピン大学の医学部で公衆衛生学を専攻した後に、大学に残って参加した研究プロジェクトが、レプトスピラ症についての日本の大学などとの共同研究だった。稲田氏の名前はそのときに日本の研究者から聞いた。
 平成15年から九大の吉田真一教授(細菌学)の研究室に国費留学した。修士課程を終えて平成18年から博士課程で学ぶ。研究テーマは「フィリピンのレプトスピラ症のコントロールと予防」。レプトスピラ症は、ドブネズミなどの腎臓に保菌され、尿で汚染された土や水との接触や飲食によって感染する。風邪のような症状から重症の場合には黄疸、腎障害、死に至る。中南米や東南アジアでは大流行する場合もあり、死亡率が高い。日本、フィリピン、中国、インドとの共同研究も続いている。
 なぜ医学部に?
「高校生の実習で初めてミミズを解剖したり、顕微鏡をのぞいたりして細菌学に興味を持った」。臨床の医師になる気はあまり無いが、彼女の大学合格の際は「医師になりたかった父が一番喜んでくれた」そうだ。生涯、研究者を続けていく覚悟で、夢はWHO(世界保健機関)の関連研究機関で働くこと。
 フィリピンから九大医学部に留学しているのは彼女1人。来日してから病気で手術を経験した。以来、ジムにも通って健康管理をする。敬虔なカトリック信者で、毎週教会で祈り、森山良子の「涙そうそう」に心洗われるという。

メモ
九大大学院医学系学府・留学生の推移:過去10年間の合計は168人。内訳は男子96人、女子72人。2,002年から女性が男性を上回るようになった。(2005年は男性の方が多い)。2003年からは修士課程も募集している。(グラフ参照)

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