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例)研究発表 生命科学科
[2006/01/19]
◇医学部風姿花伝シリーズ2 ピカソ・ギャラリー

  九州大学医学図書館には、設立102年の歴史があるだけに、世界的に貴重な古医書が数多く保管されている。解体新書や養生訓の初版本や、欧州に留学した教授たちが大量に購入して持ち帰った欧文医学書。戦火で焼失してしまって欧州には存在しない貴重な医学書が、どうして九州大学にあるのかと驚き、インターネットで公開された古医書の画像を欧州の医学史研究者が参照している。
 学術面はさておいて、眼を引くのがピカソ・ギャラリーだ。2階、3階の図書閲覧室、廊下壁面に所狭しと展示されたリトグラフやポスター類(写真参照)。分館長(平成10年4月-同14年3月)を務めた井上尚英名誉教授が、10数年かけたコレクションを退官記念に寄贈した。ルーブル、サンクトペテロブルグなどの美術館見学の折や、画商から購入した。「ゲルニカ」、「アヴィニョンの娘たち」など著名な作品はほとんど鑑賞でき、全部で大小76点。国内の美術館でも、これだけピカソ作品を収集した所は珍しく、貸し出しの希望が来るほどだ。
 井上名誉教授は、神経内科が専門で、パーキンソン病治療の権威である。また環境中毒学の専門家でもあり、生物化学兵器に詳しい。なぜピカソなのか。自らも絵筆を執るが、「ピカソの独創性の魅力に尽きる」そうだ。医学生たちには、「既成概念にとらわれない独創的な研究、斬新なアイデアを期待してのメッセージでもある」のだという。
 ちなみに、ピカソの名前は頭と末尾をとってパブロ・ピカソが通称。フルネームは、パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・クリシピン・クリスピニャーノ・デ・ラ・サンテシマ・トリニダッド・ルイス・イ・ピカソ。医学図書館は、市民にも毎日開放されている。

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