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例)研究発表 生命科学科
[2011/03/23]
ドナーおよびレシピエントのIL28B周囲の遺伝子多型解析による、生体肝移植後C型肝炎再発に対するペグインターフェロン+リバビリン治療効果の予測
Variants in IL28B in liver recipients and donors correlate with response to peg-interferon and 
ribavirin therapy for recurrent hepatitis C. 
Fukuhara T, Taketomi A, Motomura T, Okano S, Ninomiya A, Abe T, Uchiyama H, Soejima Y, 
Shirabe K, Matsuura Y, Maehara Y. 
Gastroenterology.  139(5):1577-85 (2010)

 肝移植前に血中C型肝炎ウイルス (HCV) 陽性であった場合、肝移植後のC型肝炎再発は必発であるため、肝移植後のC型肝炎再発制御は肝移植領域における最大の課題である。
2009年夏にIFNλを発現する遺伝子IL28B周囲の遺伝子多型解析が、 慢性C型肝炎に対するIFN治療効果を高感度で規定する因子として 同定された。
九州大学第二外科のグループでは世界に先駆けて生体肝移植症例 でIL28B遺伝子多型解析を行い、生体肝移植を受けたレシピエントのみならず、 臓器を提供していただいたドナーのIL28B周囲遺伝子多型も生体肝移植後のIFN治療効果を予測することを見出した。
 この報告は、 肝移植症例での世界初の解析結果であり、その反響も大きく今後の展開が注目される。今後はレシピエントとドナーで 遺伝子多型が異なる場合のIFN治療効果についてさらに解析を 継続し、将来的には遺伝子多型を指標とした、治療戦略の構築を目標としている。



Figure 1: 19番染色体上のIL28Bをコードする周囲のrs8099917領域でT/TがT/Gを示す一塩基多型(SNP)が、インターフェロン(IFN)感受性と強く相関する。

Figure 2: レシピエント・ドナーにIL28B周囲の遺伝子多型 (SNP) があると (minor)、C型肝炎再発に対するペグインターフェロン+リバビリン療法による治癒率が有意に不良であった。
SVR:ペグインターフェロン+リバビリン療法終了6か月後に血中HCV陰性
VR::ペグインターフェロン+リバビリン療法中に血中HCV陰性 


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