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例)研究発表 生命科学科
[2010/08/31]
平成22年度新学術領域研究の採択について
この度、医学研究院の教授を領域代表とする「新学術領域研究」として3件が採択されました。それぞれの研究領域の概略は下記の通りです。

領域名:  生命応答を制御する脂質マシナリー
領域代表: 横溝岳彦(九州大学医学研究院 医化学分野)
概要
新規脂質メディエーターの同定とその生体内での役割の解明を目指すとともに、幅広いモデル生物を用いて脂質メディエーターの「種を超えた普遍的な機能」を見出す。さらに、脂質メディエーター関連タンパク質の遺伝子異常や発現量の変化と、ヒト疾患との関連を明らかにする。
領域HP: http://www.lipid.med.kyushu-u.ac.jp/
領域名:  癌幹細胞を標的とする腫瘍根絶技術の新構築
領域代表: 赤司浩一(九州大学医学研究院 病態修復内科学)
概要
国民の死因の大半を占めるのは癌である。本領域では、「癌」領域に「幹細胞」コンセプトを導入することによって、癌根治技術のパラダイムシフトを図る。癌幹細胞は微小環境(癌幹細胞ニッチ)によって維持されており、癌克服のためには種(たね)としての癌幹細胞と、それに対応する土壌としてのニッチの両方が治療標的となりうる。基礎・臨床の幹細胞研究者の視点と技術を統合して、各腫瘍領域における癌幹細胞の同定・分離を進め、さらに人工的に作成することで、癌幹細胞固有の性質と治療抵抗性に繋がる癌幹細胞ニッチの役割を明らかにする。これらの情報を基に、新たに癌幹細胞システムを標的とする腫瘍制御技術基盤を構築することを目指す。
領域HP: http://www.cancer-stem-cell.com/
領域名:  性差構築の分子基盤
領域代表: 諸橋 憲一郎(九州大学医学研究院 性差生物学分野)
概要
多くの生物種にはオスとメスが存在し、両者の間には明瞭で多彩な性差が認められます。本領域研究では、この性差の構築に関わる分子基盤を、クロマチンそして細胞のレベルで明らかにすることを目的としています。動物個体の発生過程において、性的に未分化な生殖腺原基は精巣または卵巣へと、その運命を決定しますが、この生殖腺の性決定が動物個体の性決定と考えられています。そして、この性決定に続く性差構築の過程が本領域の研究対象です。
 初期の性差構築は生殖腺で進みます。そしてこの過程は、基本的には遺伝的プログラムに基づいており、精巣と卵巣に特有の性ホルモン産生細胞が分化することになります。次にこの性ホルモンの作用により、胎生期から出生後の個体の発達過程で、性差は生殖腺のみならず、個体全域に構築されることになります。
 すなわち性差構築は、精巣と卵巣に性ホルモン産生細胞が分化するまでの第一のステップと、性ホルモンを中心とする制御によって個体全域で進む第二のステップからなると考えられます。これら二つのステップは、共に時間・空間的かつ階層的な遺伝子発現のもとに進行しますが、前者は「遺伝的制御」によって、そして後者は性ホルモンを中心とする「内分泌制御」によって支配されています。
 本領域研究では、上記二つの制御系とそれらの相互作用に焦点を当てることで性差構築の分子基盤」を明らかにし、性の生物学的意義、ひいては生物多様性の根源的な理解を得ていくことを目的としています。
領域HP: http://www.seisa.med.kyushu-u.ac.jp/outline.html

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