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例)研究発表 生命科学科
[2012/05/10]
平成24年度九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト(P&P)採択について
 九州大学では、本学の教育と研究の一層の発展を図ることを目的とし、 一定の期間研究費等の重点配分を行う、九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト(P&P)を実施しています。

平成24年度、医学研究院では、この教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクトに、下記のように採択されました。

タイプ 職位 氏名 研究課題名
C 教授 住本 英樹 教育・研究支援センターによる先端的研究の推進と若手研究者の育成
D1 准教授 大川 恭行 革新的モノクローナル抗体作製法への挑戦
D2 助教 馬場 崇 核内受容体型転写因子Ad4BP/SF-1による副腎皮質特異的なエネルギー産生制御機構の解明
E2 講師 山﨑 創 NF-κBと核内受容体のクロストークによる自然免疫応答の制御機構
E3 准教授 岡本 剛 医農理工文連携による「におい」の最先端総合研究

上記採択情報の中から、「 医農理工文連携による「におい」の最先端総合研究(代表:岡本 剛准教授)」についてご紹介致します。

医農理工文連携による「におい」の最先端総合研究
概要
 嗅覚は最も原始的な感覚でありながら、最も解明が遅れている感覚のひとつだと言われています。におい知覚に関する主観的な評価やにおいの経験的生理活性効果などの知見は昔から蓄積されてきましたが、におい物質の種類・量とそれらの生理・心理作用との定量的な関係性を科学的にきちんと調べた実験的研究はそれほど多くありません。というのも、嗅覚神経科学の歴史は実はとても浅いからです。生物の嗅覚センサである「におい受容体」がAxelとBuchによって発見されたのが、今からわずか20年前のことです。それ以降、においの基質であるにおい分子に関する分析が進みましたが、脳の中でどのような嗅覚情報処理が行われているのかについては、実験的にも理論的にもまだ詳しくわかっていないのが現状です。
 本プロジェクトの目的は、「においという環境刺激を利用して生物がいかに生体システムを制御しているのか?」に答えることです。そのため、実験家と理論家が連携し、においが生体に及ぼす影響を、遺伝子から細胞、自律神経系、脳の嗅覚系、行動、心理に至る超多階層な領域で、実験と理論の双方から調べます。生物としてのメカニックな環境応答メカニズムを明らかにするためにマウスを用いた実験を、においの心的メカニズムを明らかにするためヒトを用いた実験を行います。それらの実験データを基に理論モデルを構築し、統合的な嗅覚メカニズムの説明と予測を行っていきます。
 本プロジェクトでは、医農理工文という極めて広範な学際的連携を実現し、他に類を見ない研究体制となっています。それだけではなく、実験家の各レベルでの実験結果を理論家が総括してモデル化するという、「理論集約型実験研究」のスタイルを取っている事も大きな特色です。文理融合、多部局連携の「におい」研究基盤・教育拠点として、活発に活動してまいります。

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