TOP > 研究成果情報 > 論文発表 > 詳細

論文発表

キーワード検索
例)研究発表 生命科学科
[2013/02/20]
[発表論文] Prehospital Lactated Ringer’s Solution Treatment and Survival in Out-of-Hospital Cardiac…
Prehospital Lactated Ringer’s Solution Treatment and Survival in Out-of-Hospital Cardiac Arrest: A Prospective Cohort Analysis
Akihito Hagihara, Manabu Hasegawa, Takeru Abe, Yoshifumi Wakata, Takashi Nagata, Yoshihiro Nabeshima

PLoS Med 10(2): (11):1-8.


 乳酸リンゲル液による輸液は心肺停止患者の心肺蘇生のために広く用いられている。しかし、救急救命士による病院到着前の乳酸リンゲル液使用の有効性については明らかになっていない。
そこで、2005年1月1日から2009年12月31日までの、わが国の全ての病院外心肺停止事例(N=531,854)を網羅したウツタインデータを用い、病院到着前の乳酸リンゲル使用と短期および長期予後の関連を検討した。短期予後の指標は病院到着前の心拍再開(ROSC)、長期予後の指標は1ヶ月生存、1ヵ月後の脳機能(CPCカテゴリー1,2)、および、1ヵ月後の全身機能(OPCカテゴリー1,2)とした。関連性の検討は、propensity analysis(乳酸リンゲル液使用に関連する全ての要因を基にpropensity scoreを求め、そのscoreを基に乳酸リンゲル液使用症例と非使用症例を1対1の割合でマッチングし、関連を分析する方法)を用いて行った。
その結果、以下の図に示すとおり、乳酸リンゲル液の使用は病院到着前の心拍再開の増加と有意に関連しているが、1ヵ月後の脳機能および全身機能については、その減少と有意に関連していた。本知見は重要な意義を持っており、今後、本知見の妥当性について更に検討する必要があると思われる。

 


Figure. Results of conditional logistic regression analyses comparing prehospital lactated Ringer’s solution use vs no prehospital lactated Ringer’s solution use in propensity-matched patients with out-of-hospital cardiac arrest.


Akihito Hagihara-萩原明人
九州大学大学院医学研究院基礎医学部門医療経営管理学分野 教授


PLOS Medicine website

ページの先頭へ戻る