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例)研究発表 生命科学科
[2010/04/19]
◇MD-PhDコースへの期待
 病気の原因を明らかにし、新しい治療法を開発するためには基礎医学研究が必要である。臨床を専門とする医師であっても基礎医学研究を経験するか、少なくともそれに対する十分な理解があることが望ましい。そこで、米国では一般的な医学部の課程に加えてさらに数年間大学院で研究を行うことにより、卒業時にMDとPhDの両方を取得することができるMD-PhDコースが設けられており、エリート学生が進むコースとされている。実際、有名大学で教鞭をとっている医師にはMD-PhDコース出身者が多い。九州大学でも、このような米国の制度に倣って医学部在学中に大学院で研究することによりMDとPhDを同時に取得できるMD-PhDコースが平成19年度から導入された。
 九州大学のMD-PhDコースでは、本コースを選択した学生は医学科4年生を終えた時点で一旦休学し、そのまま大学院博士課程(原則4年間)に進学する。そこで研究を行い、医学博士(PhD)を授与された後、医学科の5年生に復学し、残りの課程を修了して医学部を卒業することになる。医師国家試験に合格すれば医師免許が授与される。MD-PhDコースを選択した人は、将来そのまま研究者になることも可能だし、基礎医学研究で培った深い知識やものの見方を活用して臨床医学研究や医療に役立てることもできる。
 開設初年である19年度に2名、20年度に1名、22年度に1名の学生が本コースを選択した。いずれも基礎医学研究を若いうちに経験してみたいという意欲に満ちた学生たちである。MD-PhDコースの最初の学生である岩崎正治君は、早期修了(3年間)によりすでに医学博士の学位を取得して、22年度からは医学科5年生に復帰した。MD-PhDコースがどのようなものか知りたい方は、岩崎君の熱い思いが込められた「MD-PhDコースのすすめ」を是非読んで頂きたい。今後も多くの学生が本コースを選択して、research-mindを持った医師が九州大学医学科出身者の中に増えていくことを大いに期待する。
(ウイルス学分野 柳 雄介教授)

「MD-PhDコースのすすめ」
  【「学士鍋」155 号(2010 年6 月発刊) に掲載予定であり、「学士鍋」編集委員長の
   ご了解をいただき先行してウェブサイトにアップするものです。】

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