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例)研究発表 生命科学科
[2015/02/04]
細菌学分野・吉田眞一教授の最終講義
  去る1月22日、医学部基礎研究B棟講義室において、医学研究院細菌学分野教授・吉田眞一先生による最終講義が行われました。吉田先生は、平成10年に細菌学分野教授にご就任後、17年間にわたり教室を主宰され、研究、教育、学会活動に御尽力なさいました。特に、学生教育には大変熱心で、学生一人一人との関わりを大切になさってこられました。
今回の最終講義は、「矛盾的相即の哲学」というテーマで、仏教哲学である西田哲学の世界を分かりやすくお話しされました。細菌学者である吉田先生は、学生時代の或る和尚さんとの出会いがきっかけで、その後、西田哲学も勉強してこられました。2003年の医学会総会におけるシンポジウムをはじめ様々な学会、研究会において、西田哲学に関する特別講演をなさっておられます。本学においても、学生との哲学勉強会を15年間にわたって主宰してこられました。
  講義では、仏教の「色即是空、空即是色」の即の論理と、西田幾多郎の「矛盾的自己同一」、中山延二の「矛盾的相即」が、東洋哲学の底流となっている同じ論理であることを解説されました。世の中の矛盾的相即の例として、「教官と学生」「医者と患者」「敵と味方」などを挙げ、自分の存在根拠は相手にあること、矛盾しているが故に結合すること、矛盾的相即を知ることで「お陰さま」の大切さがわかり相手を大切にする気持ちが生まれること、等々、世界成立の真理について一言一言を噛みしめるように語られました。吉田先生のお人柄を象徴するようなお話に多くの聴衆が魅了され、好評のうちに講義を終了されました。
  あらためて長年にわたり本学に多大なご貢献をなされた吉田眞一先生に、深甚なる感謝を申し上げたいと存じます。


 

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