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[2016/10/20]
MRG15 is required for pre-mRNA splicing and spermatogenesis
MRG15 is required for pre-mRNA splicing and spermatogenesis
 
   

Naoki Iwamori, Kaoru Tominaga, Tetsuya Sato, Kevin Riehle, Tokuko Iwamori, Cristian Coarfa, Etsuro Ono, Martin M. Matzuk.

PNAS 113(37): E5408-15. 

http://www.pnas.org/content/113/37/E5408.long 

   RNAスプライシングはタンパク質の多様性を生み出し、細胞分化に関与する他、ヒストン修飾によってエピジェネティックに制御される。すなわち、ヒストン修飾を認識するクロマチン結合因子がスプライシング制御因子を組織特異的エピゲノム修飾領域に導くことにより、このエピゲノム修飾領域がスプライシングを誘導する。しかし、このようなエピゲノムによるスプライシング制御の精子形成における役割は不明であった。今回、我々はクロマチン結合因子MRG15の生殖細胞特異的ノックアウトマウスを作製したところ、雄性不妊となった。詳細な解析の結果、メチル化ヒストンH3リジン36-MRG15-スプライシング制御因子PTBPの複合体によって減数分裂後、約60の遺伝子のスプライシングがエピジェネティックに制御されていることがわかった(図)。


 
エピゲノムによるスプライシング制御(例:Tnp2遺伝子)


  本研究はエピゲノムによるスプライシング制御が精子形成に重要な役割を果たしていることを明らかにしただけでなく、エピゲノム異常が不妊の原因となっている可能性を示す画期的な報告である。

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