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例)研究発表 生命科学科
[2017/08/21]
中村哲特別主幹教授講演会「アフガンに命の水を」(高等研究院との共同主催)【開催報告】
 
  8月3日(木)、医学研究院および高等研究院主催による『中村哲特別主幹教授講演会「アフガンに命の水を」』が、医学部百年講堂において開催されました。
  
  中村特別主幹教授は、1973年九州大学医学部卒業後、国内の病院勤務を経て、1984年ペシャワール(パキスタン)のミッション病院ハンセン病棟に赴任し、パキスタン人、アフガン難民のハンセン病治療を始めました。その傍ら難民キャンプでアフガン難民の一般診療にも携わり、医療活動をアフガニスタン国内へと拡げ、山岳部医療過疎地でハンセン病や結核など貧困層に多い疾患の診療を行いました。2000年にアフガニスタンを襲ったひどい旱魃(かんばつ)では、栄養不足の上、泥水を飲まざるを得ないような状況で、通常ではかからない感染症にかかってしまい、多くの子供たちが亡くなるのを目の当たりにされ、飢えと渇きは医療では治せないことを痛感し、飲料水確保のための井戸を掘ることから始め、その後、灌漑用井戸事業へと発展させていきました。2003年からは農村復興のため大がかりな水利事業に携わり、現在に至ります。
  中村特別主幹教授は、その功績を高く評価され、マグサイサイ賞「平和と国際理解部門」(2003年)や福岡アジア文化賞大賞(2013年)など数々の賞を授賞され、2014年から本学の特別主幹教授に就任されています。 
  
  講演会は大ホールにて15:30から開始し、九州大学の学生・大学教職員330名以上が参加しました。
  はじめに巌佐庸(いわさ・よう)高等研究院長の開会の挨拶があり、その後、中村特別主幹教授が壇上に上がり講演が始まりました。PMS(ピース・ジャパン・メディカル・サービス)設立の経緯や、現地で病気の治療を行う中で、衛生面を整えることや正しく食事を摂ることで9割の病気が予防できることに思い至り、そのために生活の安定、飲料水・灌漑用の確保が重要であり、水利事業を手がけることになったこと、加えて、一過性の援助ではなく、現地に適した取水技術の確立が重要であり、現地の方で水路の維持管理が可能で、かつ技術を伝承できることを目的として、日本古来の治水技術の応用を行ったことなどを、現地の写真などを示しながら話されました。
    講演の後には質疑応答があり、現役の医師や医学部の学生から質問がなされ、中村特別主幹教授はそのひとつひとつに丁寧に回答されました。
    最後に、住本英樹医学研究院長より閉会の挨拶があり、閉会後には住本研究院長から中村特別主幹教授へ記念品として、医学研究院のメダルが手渡されました。
 
メダル贈呈
中村哲特別主幹教授(右)
住本医学研究院長(左)
講演

中村哲 特別主幹教授
質疑応答
質疑応答
巌佐庸 高等研究院長 開会の挨拶
   
    また、講演会の後には、交流ホールにて医学研究院主催の「中村哲先生との懇談会」が開催されました。中村先生を囲んで学生や教職員より様々な質問がなされ、和やかな雰囲気の中、会は締めくくられました。
    
ロビーで質問を受ける中村先生
中村哲先生との懇談会

懇談会参加者との記念撮影

プログラム

15:30-17:00(開場15:00) -大ホール-

 

開会のご挨拶

  巌佐 庸
  九州大学高等研究院長

 

講演:「アフガンに命の水を」

  中村 哲
  PMS(ピース・ジャパン・メディカル・サービス)総院長
  ペシャワール会現地代表
  九州大学高等研究院特別主幹教授

    
 開会のご挨拶

  住本 英樹
  九州大学大学院医学研究院長


17:00-18:00 -交流ホール-

 中村哲先生との懇談会

 

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