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例)研究発表 生命科学科

セミナー第138回 臨床化学セミナー【熊本大学 魏先生】

  • [開催日時]2017年9月29日(金)16:00-17:00
  • [開催場所]北棟2階 検査部会議室
  • [対象]
備考・問合せ先
 第138回 臨床化学セミナーを9月29日(金曜日)午後4時から下記のように予定しております。九州大学の皆様のご来聴を歓迎いたします。

演題:RNA修飾とミトコンドリア病

演者:魏 范研 (ウエイ フアンイエン)先生
熊本大学大学院生命科学研究部 分子生理学分野 准教授

日時:2017年9月29日(金曜日)16:00~17:00
会場:九州大学病院北棟2階 検査部会議室

要旨:
ミトコンドリア病は核ゲノムやミトコンドリアゲノム上の点変異に起因する遺伝疾患であり、エネルギー代謝の異常が発症の共通背景にあると考えられている。最近、かのトランプ氏やバチカンも巻き込んだ世界的な論争がミトコンドリア病を患う幼児の尊厳死を巡って起きたように、ミトコンドリア病の予後が悪く、有効な治療法が存在しない。
ミトコンドリアゲノムには22種類のトランスファーRNA(mt-tRNA)が存在し、ミトコンドリアでのタンパク質翻訳に必要である。すべてのmt-tRNAは非常に複雑な化学修飾を受けている。近年、ミトコンドリア病患者においてmt-tRNA修飾と関連する遺伝子の変異が見出されていることから、mt-tRNA修飾の破綻がミトコンドリア病の原因として注目されている。我々はこれまでにmt-tRNA修飾に関わる一連の遺伝子を同定し、ノックアウトマウスで詳細な解析を行ってきた。その結果、mt-tRNA修飾がミトコンドリアでのタンパク質翻訳に必須であることを明らかにした。さらに、mt-tRNA修飾によるタンパク質翻訳の恒常性維持がエネルギー代謝のみならず、細胞全体のタンパク質ホメオスタシスに大きな影響を及ぼすことを見出した。本講演ではmt-tRNA修飾による細胞機能制御機構とともに、ミトコンドリア病治療の新たな可能性について紹介したい。

世話人:安川 武宏(臨床検査医学分野)

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