文字サイズ
文字サイズ_小
文字サイズ_中
文字サイズ_大
color
教室について

高血圧・循環調節・自律神経機能研究室

研究概要


廣岡 良隆の研究教育歴プロフィール

主任研究者廣岡 良隆は、1984年に九州大学医学部卒業、九州大学循環器内科に入局した(中村 元臣名誉教授)。九州大学医学部附属病院において、一般内科(第3内科、第2内科)で1年次研修を、循環器内科で2年次研修を行った。九州大学医学部研究生として2年間神経性調節に関する研究に従事し、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)の神経性調節機序に関する研究により医学博士取得(竹下 彰教授指導)。飯塚病院循環器科、九州厚生年金病院内科で一般内科及び心臓カテーテル検査を含む循環器専門医としてのトレーニングを受けた。当科として最初に日本内科学会認定内科医及び循環器専門医を試験制度により取得。九州大学医学部附属病院循環器内科医員として循環器専門医としての修練を積み、同時に内皮機能に関する臨床研究を推進。1992年11月より1995年3月までオーストラリア、シドニー大学に留学。循環制御における心血管中枢の重要性を理解し病態解明の研究へ展開するため留学。上原財団のポストドクトラルフェローシップで訪問研究員として留学し、途中からResearch Officerのポジションを正式に得た。1996年4月より九州大学医学部附属病院循環器内科助手、2003年6月より九州大学医学部附属病院冠動脈疾患治療部講師、2006年8月より九州大学病院循環器内科講師となり現在に至る。その間、医局長、病棟医長、外来医長を歴任。循環制御・調節機序の解明及びその視点からの治療に関する研究に従事。高血圧・心不全における交感神経活性化機序として新たな手法を用いて脳内分子機構として脳内一酸化窒素、活性酸素、Rho-kinaseの重要性を提示し世界で新たな研究分野を開拓した。末梢循環における内皮機能異常に関する研究も継続している。学術誌Hypertension, Journal of Hypertension, American Journal of Physiology-Regulatoryの編集委員。その他多くの雑誌の査読委員を務める。大学院生・研究生の研究・学位取得指導を継続して行っている。研究成果は発表論文や学会賞などの受賞・平成19年度文部科学大臣科学技術賞表彰などの項目を参照。

循環器疾患における交感神経活性化の機序解明および治療法の開発

循環器疾患はその予防から難治性疾患(重症心不全など)に至るまで神経体液性因子の活性化がその病態に本質的に関わっている。特に、日本で4000万人、世界で10億人といわれている人類最大の危険因子である高血圧はこれだけ降圧薬がそろった現在でも治療・管理が不十分である。高血圧から心肥大、心不全に至るあらゆる過程で二大調節系である交感神経系とレニン・アンジオテンシン系の活性化が病態の発症・進展・悪化・臓器障害に深く関わっている。レニン・アンジオテンシン系の研究は最近20年で大幅に進んだ。一方、交感神経系の研究は、やや遅れていたが、最近、再びその重要性に注目が集まってきている。それは、交感神経系が血圧の長期的な調節に関わっていることを示唆する報告が最近10年間の研究により蓄積されてきたからである。従って、遺伝子・分子生物学の発展を生かした手法を応用してマクロな視点から捉えることができる血圧調節異常の解明により高血圧の成因・進展から心不全における病態を解明することが可能になると考えている。その成果を基に新たな治療法開発を目指す。つまり、基礎研究から臨床研究へ橋渡しになるべく日夜努力している。

1. 基礎研究:高血圧や心不全における交感神経系活性化の機序解明及び治療戦略
2. 臨床研究:循環器疾患患者における血管内皮機能異常や血圧心拍変動周波数解析・動脈圧受容器反射機能測定による循環調節異常の解明及び治療法の開発
3. 大学の使命、軸を持った研究:最近の研究〜新たな展開へ

▲ページの先頭へ戻る