昭和62年九州大学医学部卒業。平成元年に九州大学大学院医学系研究科に進学し、生体防御医学研究所(渡邊武名誉教授)において免疫グロブリン遺伝子のクラススイッチに関する研究に従事。平成5年より米国バンダービルト大学医学部生化学教室(稲上正教授)に留学し、アンジオテンシンII受容体、特に2型受容体の研究に従事する。アンジオテンシンII2型受容体欠損マウスの作成に成功し(Nature 1995 ;377:748-750), AHA High Blood Pressure Research CouncilよりF. Merlin Bumpus Memorial Awardを受賞。平成7年九州大学医学部循環器内科医員となり、主にアンジオテンシンII1型受容体の発現調節と信号伝達経路について研究を行う。アンジオテンシンIIの信号を伝達する分子としてCREBと呼ばれる転写因子やRho-kinaseと呼ばれるセリン・スレオニンキナーゼの役割などを解析した。平成10年九州大学医学部付属病院冠動脈疾患治療部助手。同講師を経て、平成20年度より九州大学大学院医学研究院先端心血管治療学講座客員准教授、平成23年度同教授となる。アンジオテンシンII受容体に関する一連の研究で平成20年度文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞。現在はアンジオテンシンII受容体に関する研究と共に、低酸素応答系やコリン作動性抗炎症経路が血管系において果たす役割などについて研究を行っている。
先端心血管治療学講座では、アンジオテンシンIIを中心として細胞内信号伝達経路と遺伝子発現制御機構を解析しています。その過程で心血管病の形成に重要な分子を同定し、その分子を標的とした新規の治療法の開発を目指しています。現在、主に、3つのテーマに取り組んでいます。