文字サイズ
文字サイズ_小
文字サイズ_中
文字サイズ_大
color
教室について

肺循環・右心不全研究室


サブメニュー 研究概要 主要なテーマと関連論文 主任研究者情報 研究室情報

研究概要


阿部 弘太郎の研究教育歴プロフィール

1999年高知医科大学(現:高知大学)医学部卒。2001年九州大学大学院医学研究院大学院生時代に、肺高血圧症の新たな進展機序としてRho kinaseの役割を解明し、2002年米国心臓病学会総会より学会賞(Best Abstract Award of the Pulmonary Circulation Council)を受賞。2004年に医学博士修得(指導教官:下川宏明現東北大学教授)。九州厚生年金病院で循環器内科医として臨床経験を積んだ後、2007年より米国コロラド大学医学部内科学およびヴァージニア連邦大学の研究員として右心不全進展メカニズムの解明に従事。2008年、南アラバマ大学生化学・薬学部研究員として、肺高血圧症に関する複数のプロジェクトを担当し、2009年同大学内科の助手(faculty member)。2010年、Circulation誌にヒト肺高血圧症に類似した病理組織像と血行動態を示す世界初の疾患モデルを発表(指導教官:岡正彦准教授)。2010年4月より、九州大学付属病院の肺高血圧専門外来に従事し、エポプロステノール持続点滴を含む積極的な肺高血圧症の薬物治療と慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対する肺動脈バルーン形成術を行っている。当科の肺高血圧症・右心不全に関する基礎・臨床研究部門の責任者として複数のプロジェクトを推進している。



肺高血圧症の進展機序の解明と新規治療法の開発の必要性

肺高血圧症は、低圧系である肺動脈圧が慢性的に上昇する疾患群である(平均肺動脈圧が安静時25mmHg以上)。肺高血圧症は、原因不明の特発性のほか、先天性心疾患・膠原病・肝疾患・呼吸器疾患・血栓塞栓症といった様々な基礎疾患により発症する(表1)。従来、不治の病とされてきた肺高血圧症であるが、エンドセリン受容体拮抗薬、5型ホスホジエステラーゼ阻害薬、プロスタグランジンI2製剤といった肺高血圧症治療薬が開発され、その予後は改善傾向にある。しかしながら、右心不全の進行した肺高血圧症患者の予後は未だ不良であり、その治療ストラテジーは確立していない。したがって、難治性肺高血圧の進展機序の解明および新規治療の開発に向けた研究に取り組むことは、われわれ循環器領域の研究者にとって喫緊の課題といえる。



表1.肺高血圧症の臨床分類(Nice,2013)

  1. 肺動脈性肺高血圧症(PAH)
    特発性、遺伝性、先天性心疾患、膠原病性、門脈性など
    1’.肺静脈閉鎖症および/または肺毛細血管腫
    -----------------------------------------------------------------
  2. 左心疾患による肺高血圧症(弁膜症、心筋症、心筋梗塞など)
  3. 呼吸器疾患および/または低酸素による肺高血圧症(間質性肺炎など)
  4. 慢性肺血栓塞栓症肺高血圧症
  5. その他(サルコイドーシスなど)
当研究室で取り組んでいる主な領域
  1. 基礎研究:肺高血圧症の病態解明、および新しい治療ストラテジーの確立
  2. 臨床研究:肺高血圧症と右心不全の早期診断法および治療法の確立

▲ページの先頭へ戻る