検査部へ提出された患者検体の保存残余検体を用いた
   高感度免疫測定法の研究  (2010.11.16掲載)
 [はじめに]
糖尿病の診断に必要なインスリン、前立腺癌の診断に必要なPSA(前立腺癌特異抗原)、そして心疾患などの診断に必要なBNP(ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド)は血液中には微量であり、高感度で汎用性のある測定法が求められます。
現在の主流を占めている測定法は特別な免疫測定装置を利用する場合が多いのが現状です。
広く利用されている汎用型の自動分析装置で、高感度で迅速な測定が可能となれば多くの検査室で利用できます。
本研究はこのような測定試薬を開発することを目的にしています。
 [対象]
日常検査のために採取され、検査部に提出された患者検体 (ゲノム情報はない)の測定後に残った検体のみを本研究の検討用試料を対象とします。
氏名、IDを利用することはありません。
また、現行法と測定値が乖離した場合には、検体の一部を共同研究施設(積水メディカル株式会社)で利用することもあります。
なお、検討用試料は平成21年4月から平成22年3月までに採取された試料を利用しています。
 [研究内容]
基本的な検討内容としては、BNP、インスリン、PSAの既存方法と新規研究方法との同時再現性、日差再現性、共存物質の影響、添加回収試験、相関性などの性能比較検討です。
利用する患者試料としては日常検査のために採取され、検査部に提出された患者検体 (ゲノム情報はない)の測定後に残った検体のみを本研究の検討用試料とます。
したがって、患者さんから新たに採血することはありません。
 [患者さんの個人情報の管理について]
本研究では個人情報漏洩を防ぐため、すべての試料は年齢、性別、主要な疾患名、測定値の情報のみ抽出し、連結不可能匿名化を行います。
個人を特定できる情報は削除します。
したがって、本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)の際には、患者さんを特定できる情報は一切含まれません
対象者となることを希望されない方は、下記連絡先までご連絡下さい。
 [研究期間]
研究を行う期間は承認日より平成23年3月31日
 [医学上の貢献]
この研究により高感度・迅速に測定ができれば、診断・治療において有用と考えています。
 [研究機関]
九州大学病院 検査部
     部 長 康 東天 (責任者)
     副部長 内海 健
     技師長 栢森 裕三
     主任  堀田 多恵子
積水メディカル株式会社
     つくば研究所 所長 篠田 潤一郎
連絡先: 九州大学病院 検査部
    〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
    п@092-642-5749