新たに開発された電流検出型DNAチップ診断薬を用いた
子宮頸部腫瘍組織におけるヒトパピローマウイルス(HPV)タイプ検出能の検討  (2011.4.19掲載)
 [はじめに]
子宮頸部浸潤癌の99%以上から検出されるヒトパピローマウイルス(HPV)は全長約8,000塩基の環状二本鎖DNAウイルスで、現在100種類以上のタイプが発見されており、この内の約40種が外陰部等の粘膜組織に選択的に感染することが知られています。またそのうちの13種類HPV(16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68型)が子宮頸癌の高リスク群として分類されています。更に本邦に於ける研究では、これら13種HPVの中でも疾患の進展に特に関連が強いウイルスタイプとして7種のHPV(16,18,31,33,35,52,58型)が報告されており、子宮頸癌の診療計画を立てる上でHPVのタイピング検査が重要となっています。
今回、私たちは電流検出型DNAチップを用いたHPVタイピング診断薬を用いてHPVタイピング検査の臨床現場における有用性を検討します。
 [対象]
九州大学大学院医学研究院 生殖病態生理学において実施されている「子宮癌(子宮体癌・子宮頸癌)の悪性形質獲得とRCAS1分子との関連に関する研究」(承認番号:第235号および235-01号)において平成18年4月28日〜平成22年3月31日までに採取・保存させていただいている凍結検体を対象にしています。

 [研究内容]
凍結保存検体におけるHPVタイプを測定し、癌の種類および組織型とHPVタイプの関係を検討します。
この研究を行うことで患者様に新たなご負担は生じません。
 [患者さんの個人情報の管理について]
本研究では個人情報漏洩を防ぐため、個人を特定できる情報を削除し、データの数字化、データファイルの暗号化などの厳格な対策を取っています。本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)の際には、患者さんを特定できる情報は一切含まれません。 
対象者となることを希望されない方は、下記連絡先までご連絡下さい。
 [研究期間]
研究を行う期間は承認日より平成23年8月31日
 [医学上の貢献]
研究成果は子宮頸癌の診療計画を立てる上で有用な医療情報となり、患者様の治療と健康に貢献できます。
 [研究機関]
研究責任者:九州大学病院 検査部 部長 康 東天
研究分担者:九州大学大学院医学研究院
                        生殖病態生理学 准教授 小林 裕明
                九州大学病院 検査部 臨床検査技師長   栢森 裕三
                                            主任臨床検査技師  浦田 美秩代
                                  臨床検査技師  野田 望
 
         積水メディカル株式会社 佐藤 宰
連絡先: 九州大学病院 検査部
    〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
    п@092-642-5749