本文へスキップ

九州大学病院検査部はISO15189を取得しています。

康 東天 部長の挨拶BUTYO AISATSU

赤司 浩一 部長の挨拶 2022.7

     

部長

「検査部の役割について」

 近年の遺伝子・蛋白計測法の飛躍的進歩により様々な病態が分子レベルで明らかにされ、疾患概念も日々書き換えられており、臨床検査医学が果たすべき役割もそれに並行して益々大きくなっています。新しい計測機器が次々と開発され、確定診断のみならず、治療法選択のための層別化、治療効果の判定など、診療のすべての段階において正確な検査の重要性が広く認識されるようになりました。九州大学病院検査部は、1957年に中央検査部として発足以来、九州大学病院における高度診療の要として最新の臨床検査を提供することにより病院の発展をその根幹から支えてきた中央診療施設で、臨床検査技師76人からなる大所帯です。


  私は、本年度より康東天先生の後任として検査部部長の大役を引き受けることとなりました。九州大学第一内科血液研究室の出身ですが、九州大学病院検査部大河内教授の下で輸血部医員として働いたのが最初の検査部での仕事です。2004年からは遺伝子・細胞療法部部長として輸血検査、血液腫瘍の検査、造血幹細胞移植や臓器移植、それに伴う免疫関連の検査などに関わってきました。2016年には、第17回日本検査血液学会を福岡市で主催しました。2008年以降現在まで血液・腫瘍・心血管内科および免疫・膠原病・感染症内科の科長を、更に2018年から2022年3月まで九州大学病院長を務め、検査部の役割を色々な角度から見る機会を得ました。その間、コロナ禍における検査部の貢献は大変大きく、その使命感と技術力に深く感銘を受けました。

  検査部の基本的な役割は、正確な臨床検査結果を速やかに報告することにあります。九州大学病院検査部は、国際標準認証であるISO15189を全国の大学病院検査部の中で最も初期に取得したグループに属しています。このように臨床検査技師や検査専門医により精度管理を体系的に取り組んで来たことは誇るべき実績です。九州大学病院は、臨床研究中核拠点病院、がんゲノム医療拠点病院、小児がん拠点病院など様々な領域において拠点病院として機能する必要があり、高度医療を支える検査部としても重要な役割があります。検査部は、様々な生理機能検査も行っており、大変広い臨床分野をカバーしています。大学病院の検査部として、検査技師の実務教育に加え、新しい検査法の開発や研究マインドの醸成なども重要でしょう。これからの検査部に何が新たに必要かを見極めながら、検査部のひとりひとりが互いに協力し更に発展できる環境作りにも努力していきたいと思っています。何卒宜しくお願い致します。




バナースペース

九州大学病院 検査部

〒812-8582
  福岡県福岡市東区馬出3-1-1
  生理検査室  :北棟2階     (内線3614)
  検体検査室  :南棟2階     (内線5771)
  輸血検査室  :南棟2階     (内線5867)
  遺伝子検査室:南棟2階     (内線3504)
  細菌検査室  :南棟2階     (内線5757)
  外来検査室  :外来棟3階 (内線5742)