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九州大学病院検査部はISO15189を取得しています。

康 東天 部長の挨拶BUTYO AISATSU

康 東天 部長の挨拶 2016.4

部長

「検査結果の発信から検査情報の発信へ」

  九州大学病院の検査部は、最も馴染みの深い血液検査から心電図など生理検査、細菌検査など幅広い領域にわたって臨床検査を実施し検査結果情報を診療科に届けています。正確な検査結果を迅速に返し、診療に資するのが検査部の基本中の基本の役割であるのは言うまでもありません。一方で、医師や患者に検査の意義と検査結果の意味を発信するのも、臨床検査に携わる専門家の大きな役割の一つです。現在、臨床検査はほとんどすべての診療の基本情報として利用されており、検査対象も検査の種類も拡大の一途をたどっています。すべての検査の意義と検査結果の意味について正しく把握するのは、医師にとっても困難になっています。その方面での検査部への期待は今後ますます大きくなっていくことが予想されます。

  このような流れを受けて、日本臨床衛生検査技師会は「検査説明・相談ができる臨床検査技師育成」を掲げて、活発な教育活動を繰り広げています。表面的な説明ではなく、幅広く高度な専門知識に基づいた、患者のみならず医師を含む医療従事者に検査の意義と意味を伝えることができる能力は、今後、検査技師のプロフェッショナリズムの重要な柱として発展させていかねばならない領域と考えます。生理検査や細菌検査では比較的先んじてそのような形での存在感をある程度示しているように思われますが、検体検査においてもそのような対応をもっと充実させる努力をしていきたいと考えています。そのためには、病院職員の方も、患者さんの方々から、どのような検査であれ、その医学的な意義や意味についてどしどし疑問質問を検査部に多数寄せていただけることを期待します。それら一つ一つの疑問質問が検査部のスタッフの専門性を一層鍛える現実的なモチベーションになるからです。

  ちなみに、検査部には臨床検査専門医もいることをご存知でしょうか?自虐的なようですが、一般的に言って病院内において臨床検査専門医って何をしているの?と首をかしげる方が多いのが実情でしょう。九州大学検査部には現在二人しかいませんが、検査専門医も長い歴史を持っています。2017年度からは新専門医制度が実施される予定で、それに向けたプログラムの整備が各科で進んでいますが、臨床検査専門医は19ある基本領域専門医の一つとなっています。臨床検査が医学や診療における基盤となる分野であることの証左でもあります。

  検査専門医の役割は、大きく分けると検査の管理(つまり信頼できる検査結果産出を保証するシステムの管理)と検査診断学です。後者は前述した検査の意義と意味に関しての相談に応じることと、検査結果から実際に診断を行う(つまり診断レポートを書く)ことからなります。そしてこれらは検査部の仕事のほぼすべてを包含していると言えます。ところが、現時点での実際の臨床検査専門医の仕事のほとんどは前者で、対外的には目に見えにくい存在になってしまっています。検査結果から診断リポートを書くのは、本来は検査専門医の重要な仕事のはずですが、検査部で行われている検査数が膨大過ぎ、かつ日常検査過ぎて現実的にはどの医療機関でも実質的には機能していません。まずは九大病院検査部の特色を生かした検査において、検査専門医が情報発信する努力をして行くところから始めるひつようがあるのではと考えているところです

  検査技師と検査専門医がともに自己啓発を通じて、病院内外に様々な情報発信する検査部へ向けて進む2016年度でありたいと思っています。

過去の挨拶:2009  2010 2011 2014 2015


バナースペース

九州大学病院 検査部

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  細菌検査室  :南棟2階     (内線5757)
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