今大会の趣旨:
医学や生命科学の進歩は目覚ましく、医療の技術的側面はますます進歩すると見込まれます。
これらは、本来、人間の幸福と地球上の生命の繁栄を目的とした学問なので、理念どおりに発展するのであれば、
そのまま任せておいてもよいはずです。しかし、現実は違っており、生命に幸福をもたらすはずの医学・医療が、逆説的に
生命を脅かすこともあるということに、我々はすでに気づいています。
ところが、今日、科学技術をコントロールし、自然科学の進むべき方向に指南を与えるべき倫理学や哲学のような人文科
学的研究は、「不採算」ゆえにともすれば軽視されるきらいがあります。しかし、世界に対し日本が指導的な役割を果たそうと
するならば、医療技術の開発に熱心なだけでは不十分で、歴史に学びながら、医学・医療の哲学、倫理、そして「医の文化」の醸成
にしっかり取り組み、技術的進歩とのバランスをとらなければならないと考えます。
このような観点から、今大会は「医学・医療と生命倫理」を統一テーマとして掲げ、医学・生命科学研究の倫理的側面や、医学研究者の
責任ある行動、先端医療の倫理的側面などに焦点を当てようと考えています。また、理念よりも実践を重視し、抽象的議論に終始することなく、21世紀に生命倫理学会が果たすべき役割の一つを提案できる学会としたいと思います。
大会長:
笹栗俊之
九州大学大学院医学研究院 臨床薬理学分野 教授
事務局長:
中尾久子
九州大学大学院医学研究院保健学部門看護学分野 教授
実行委員会:
荒木登茂子(九州大学大学院医学研究院教授)
大林雅之(京都工芸繊維大学教授)
加耒恒壽(九州大学大学院医学研究院教授)
酒匂一郎(九州大学大学院法学研究院教授)
笹栗俊之(九州大学大学院医学研究院教授)
白浜雅司(佐賀市立国民健康保険三瀬診療所所長、佐賀大学医学部臨床教授)
谷 憲三朗(九州大学生体防御医学研究所教授)
中尾久子(九州大学大学院医学研究院教授)
藤野昭宏(産業医科大学教授)
山崎喜代子(西南学院大学人間科学部教授)
吉田眞一(九州大学大学院医学研究院教授)
吉田素文(九州大学大学院医学研究院教授) |