第22回医療情報学連合大会 チュートリアルのご案内

 本大会では、下記の要領でチュートリアルを開催いたします。学会員以外の方も参加できます。多数のご参加をお待ちいたしております。

1. 日程および題目、講師: 11月13日(水) 16:00〜20:00
  
詳細は下表の通りです。各題目の内容は次ページ以降をご覧下さい。

チュートリアルA
チュートリアルB
チュートリアルC
会場
(定員)
アクロス福岡 2階
セミナー室 1 (36名)
アクロス福岡 2階
セミナー室 2 (72名)
東急イン 2階
梅 (100名)
16:00
A−1
経営管理とリスクマネジメントの観点から見た医療機器の管理
B−1
クリニカルパスと
電子カルテ
C−1
診療録管理システムのためのセキュリティ
17:45
島根医科大学
花田英輔
済生会熊本病院
本田五郎
国立病院九州医療センター
阿南 誠
30分休憩
18:15
A−2
ヒューマンエラー事象解析方法について
B−2
病院におけるTotal Quality Managementとその利点
C−2
地域医療の継続と医療連携を目指して
20:00
東京電力株式会社
河野龍太郎
飯塚病院企画管理
TQM事務局
安永佳代子
総合メディカル株式会社
取締役副社長
向江健治

2. 参加費:各々につき3000円(当日、会場にて徴収いたします。)
3. 申し込み、連絡先:大会事務局(九州大学医学部附属病院 医療情報部)
 ※当日参加も受け付けますが、定員に達し次第締め切らせていただく場合もございます。ご了承ください。

           申し込みは所定の用紙(巻末)にてFAXでお願いいたします。



                                      

第22回医療情報学連合大会 チュートリアル概要のご案内(1)

チュートリアルA−1(セミナー室1 16:00〜17:45)

経営管理とリスクマネジメントの観点から見た医療機器の管理

(講師:島根医科大学 花田英輔)

内容の概略:
現代医療にとって医療機器の使用は必要不可欠となり、使用する機器の数・種類とも増加しつつある。これからの医療機関は医療と経営の両面でその質が問われる時代となる。そのためには医療機器をしっかり管理しなければならない。本セッションでは各医療機関において医療機器を管理される方を主な対象として、高価な資産である医療機器について、物品としての管理から動作環境の管理まで経営管理とリスクマネジメントという2つの観点に基いて話題を提供すると共に、機器管理ワークシートを作っていただくなど、実習形式で機器管理方法を探る。特に医療機器の動作環境については、電源や電磁波など、見過ごされやすく今後顕在化するであろう問題点について明らかにする。


チュートリアルA−2(セミナー室1 18:15〜20:00)

ヒューマンエラー事象解析方法について

(講師:東京電力株式会社 河野龍太郎)

内容の概略:
ヒューマンエラーの再発防止を目的として、医療の現場ではインシデントの収集が積極的に行われている。しかし、収集されたインシデントの分析は、単純集計レベルの解析が定期的に行われていることが多い。ヒューマンエラー防止の基本は、個々の事象解析を行い、背後要因までさかのぼって分析することが重要である。これは、事故のモデルに基づくことを意味し、その後、統計的解析による傾向分析、さらに、事故パターンを引きだすための相関分析を行い、総合的な対策へと結びつけるという一連の分析の流れとなる。本チュートリアルでは、前半は、ヒューマンファクター工学の観点から、事故の構造、ヒューマンエラーのメカニズム、ヒューマンエラーの分析手順について事例を示しながら講義を行い、後半は、インシデントリポートを元に、時系列事象関連図と背後要因関連図を作成し、エラー対策の発想ガイドラインを使った対策立案までの演習を行う。


チュートリアルB-1(セミナー室2 16:00〜17:45)

クリニカルパスと電子カルテ

(講師:済生会熊本病院 本田五郎)

内容の概略:
このチュートリアルでは、はじめにクリニカルパスの初歩的なコンセプトを解説し、次にチーム医療とEBMを積極的に支援する理想的な電子カルテとはどんなものかを出席者と共に考えていく。済生会熊本病院では“日めくり式パス”と呼ばれるクリニカルパスに連動した医療記録を使用している。日めくり式パスでは、日ごとに達成すべき詳細な症状や病状のアウトカムと、アウトカムを評価するために必要な観察項目が予め列記されている。これによって看護記録の標準化と簡略化とともに定量的記録による患者情報のデータ化が行われている。さらに、日めくり式パスには医師記録も統合されており、1患者1日1枚の記録用紙を原則として患者情報の共有化が行われている。これら記録の標準化・簡素化・データ化・共有化は電子カルテに最も期待される要素と考えられ、済生会熊本病院のクリニカルパスと新しい医療記録である日めくり式パスの中には、これらを実現するためのヒントが隠されているかもしれない。




第22回医療情報学連合大会 チュートリアル概要のご案内(2)

チュートリアルB−2(セミナー室2 18:15〜20:00)

病院におけるTotal Quality Managementとその利点
(講師:飯塚病院企画管理課 TQM事務局 安永佳代子)
内容の概略:
TQM(Total Quality Management)は日本の製造業で始まったQC(quality control)サークル活動がテコになっている。TQMは、QCストーリーやQC手法が用いられ、「品質」「全員参加」「改善」というキーワードが含まれている。現在、TQMは医療機関を含めたサービス業,行政,教育機関等で拡大しているが、特に病院での導入,推進が活気付いている。飯塚病院はTQM活動を導入し10年を経過したが、開始当初より、現場に密着した改善の中で個々の職員のスキルアップと病院全体の理想への接近を目指している。当院のTQM活動による「品質」「全員参加」「改善」の方法と成果を紹介する。


チュートリアルC−1(東急イン 梅 16:00〜17:45)

診療録管理システムのためのセキュリティ
(講師:国立病院九州医療センター 阿南 誠)
内容の概略:
医療の透明性の追求という意味から「診療情報の提供(インフォームドコンセントや開示等)」という患者や国民側からの要求は厳しいものがあり、医療機関としてもその要求に応えていく必要がある。その一方で、「セキュリティを守る」という要求も同様に重要である。
ここでは、厚生労働省が定めた「国立医療機関における診療情報提供の指針」をベースに、診療情報提供やセキュリティの実務的考え方を解説するとともに、実例を基に対応方法の解説や検証を行う。また、医療者にとって患者にとって良い診療録、良い看護記録、良い診療情報とは何か、患者との関係から考えてみたい。


チュートリアルC−2(東急イン 梅 18:15〜20:00)

地域医療の継続と医療連携を目指して
(講師:総合メディカル株式会社 取締役副社長 向江健治)
内容の概略:
 医療経済が逼迫する中で、保険制度は病院と診療所の役割分担をさらに分化する方向に誘導しつつある。また、地域医療を担う医師の高齢化や後継者難などの現状がある一方で、毎年7〜8千人の規模で勤務医が誕生しつづけており、医師の勤務先分布の不均衡は是正されないままである。このような、医療社会全体のミスマッチングのなかで、健全な医療を構築していくには、新たなネットワーク構築が必要となる。このチュートリアルでは、当社が構築した Dr to Drの自動マッチングシステムの考え方などを紹介した後に、地域医療を担う医師と地域中核病院の医師の互いのニーズ、連携をとる場合の問題点、成功例、失敗例を提示しながら、新たな戦略とは何かを聴講の方々とともに議論し、明日の地域医療社会の育成についての新たな地平を見出したい。IT環境のもとで、地域医療に貢献したい勤務医に役立つチュートリアルである。



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