第22回医療情報学連合大会 ワークショップ

『情報倫理と医療情報教育』

近年のIT化の時代を背景として、社会や国民の保健意識の高揚や変動など、保健・看護を含む医療に関して処理を必要とする情報量は急増している。加えて、情報公開法やカルテ開示、インフォームドコンセント、プライバシーの守秘など、患者情報の取り扱いをめぐって、医療をとりまく状況は、急速に変化し、厳しさを増している。これらの状況の中で、他の医療職と共に、患者へのケアを提供していく医療専門職として、医療と情報における倫理的諸問題、特に患者情報の取り扱いに関する知識やカルテ等、医療情報の開示、インフォームドコンセントなどについて、自己の認識を深め、 これらを踏まえた医療の展開が求められている。また、現在医療職は、インターネットの普及を中心としたコンピュータシステムのネットワーク化や、それに伴う情報の氾濫、システムへの不法な進入による情報の改ざん、なりすまし、アクセプタブル-ユース-ポリシーの低下などの社会的な問題に直面し、さらに患者情報を取り扱う医療専門職として、判断や対応を迫られている。しかしながら、コンピュータネットワーク社会に対応した、アクセプタブル-ユース-ポリシー関する事項や患者の情報を扱う倫理上の教育、セキュリティー等の情報処理技術に関する具体的な教育は、従来の医療情報教育では、カバーされていない場合も多く、臨床現場や地域社会で働く医療職および学生に対する、早急な対応は急務である。このような現状のなかで、患者情報の取り扱いについて、医療職に対する継続教育や、学生に対する医療情報教育をどのように考え実施すべきか、基本的事項について討論する機会を持ちたいと考えている。

●日時:11月16日 13時から15時まで
●場所:東急イン「松」K会場

●話題提供順(敬称略)
1.北海道大学   櫻井 恒太郎
医学における情報倫理の教育

2.川崎医療福祉大 岡田 美保子
患者情報を扱う情報システムを担う人材に求められる医療情報教育

3.島根医大    石垣 恭子
看護情報における倫理的教育についての検討

4.岩手県立看護大 山内 一史
看護情報学で患者データのセキュリティを如何に教えるか

5.広島大学    水流 聡子
看護職者への患者情報の取り扱いついての教育(仮題)

 発表時間(話題提供)は1人15分を目安とし、残りの時間はなるべくディスカッションに割きたいと考えている。
 今回は、患者情報の扱いを含めた情報倫理について、学部教育としてカバーする範囲、実際の教育とその問題点などをディスカッションしたいと考えている。