【国立病院機構別府医療センター】

(国立病院機構別府医療センター 神経内科部長 光尾邦彦)

 当院は日本一の温泉街で知られる別府市の北に位置するベッド数490床、標榜診療科28科の救急総合病院です。海軍病院から始まった歴史のある病院で、大分県北部の基幹病院として急性期医療を担っています。私が赴任したH5年までは脳外科がなく、脳卒中は近隣施設へ搬送するありさまでしたが、H12年に神経内科医3名、脳外科医2名で脳卒中センターを立ち上げてからは順調に患者数も増加し、年間新入院患者数300人の半数は脳梗塞です。大分県より脳卒中超急性期医療対応施設に指定され、t-PA治療も行っています。残り半数は重症筋無力症や多発性硬化症などの免疫性神経疾患、ギラン・バレー症候群、髄膜脳炎、てんかんなど、治療の対象となる急性神経疾患が主体です。変性疾患や筋疾患については、近隣に神経難病センターがあることもあって、外来では診ますが、入院で診ることはほとんどありません。
 脳卒中のみならず、病院あげて救急医療に取り組んでおり、H16年にICU(4床)が、H20年からは救急部もできて、救急搬送患者数は増加傾向にあり、3年後には救命救急センターの設置を目指しています。H21年度よりDPCが導入され、H22年度には電子カルテ導入の予定です。急性期医療を中心とする病院へと変革しつつあり、今後も伸びていくと思います。
 医師数は80名程度とベッド数の割には少なめですが、その分他科との連携もよく、アットホームな雰囲気です。忙しさもほどほどで、脳卒中を含めてバランスよくいろんな疾患を経験でき、神経内科の後期研修施設には適していると思います。
  歴史がある反面、建物が古くて狭いという難点もありましたが、平成20年6月に新病棟が完成しました。広く快適な病棟で働きやすくなりました。別府市は人口15万人、山あり、海あり、温泉ありの風光明媚な土地柄で、都会とはいえませんが、短期間住むにはよいところです。福岡まで遠いというイメージがあるかもしれませんが、特急ソニックなら2時間です。若い先生方は当院での研修をご検討ください。