【九州厚生年金病院神経内科の紹介】

(九州厚生年金病院 神経内科 部長 山本明史)

 当院は575床の総合病院で、入院精神科と歯科がないこと以外は全科そろっています。神経内科としては20床弱です。特徴としては整形外科、脳外科、放射線科と連携がとれていることです。救急では脳梗塞、てんかん、脳炎、髄膜炎は神経内科が診て、脳出血、頭部外傷、脳腫瘍は脳外科が診ています。当科から紹介もしますが、整形外科から脊椎疾患の術前コンサルトや神経伝導検査の依頼が来ます。神経内科に関係のある検査として、CT、MRI、SPECT、脳波、誘発脳波、神経伝導検査、頚動脈エコー、心エコー、DVTエコー、MIBG 心筋シンチが可能です。

 業務は、スタッフで外来週3〜4回、神経伝導検査週1日、病院当直月1〜2回、入院主治医1日あたり5〜6人(年100人)、レジデントで外来週1日、神経伝導検査週1日、救急外来月3回、入院主治医10人(年200人)で、学会発表年1〜2回が目標です(出張旅費は病院から出ます)。論文になれば別冊代も病院から出ます。

 神経内科入院患者は年300〜400人で、半数以上が急性期脳梗塞です。その他も定期入院は少なく、てんかんや神経感染症、免疫性神経疾患を含め神経救急が主体です。それでも変性疾患の患者も年30人ぐらいは入院し、症例内容としてはバラエティに富んでいると思います。

 循環器疾患が多い病院なので、重症心不全を持った脳梗塞ないし脳塞栓患者が多いのも特徴です。なおtPA症例は2009年は5例でした(当科脳梗塞入院患者の約3%に相当)。

 スタッフとレジデント合わせて、3人でオンコールを365日回しているので結構疲れます。特にtPAが使用されるようになってからは、オンコール日は緊張感もあり疲労感もひとしおです。研修医で赴任すると1年目のはじめ半年ぐらいは少々きついですが、種々の症例を経験できて後々ためになる病院だと思います。ちなみに2年目の先生は結構余裕を見せています。症例数としては2年間で全科合わせて400〜500例ぐらい(放射線科、精神科などベッドフリーの時期もあります)で、神経内科症例は全部で10〜20例ぐらいです。

 神経内科の行事としては週1回回診とカンファレンス(抄読会は不定期)を行っています。他、神経救急の院内勉強会を年4回ぐらい開催しています。

 在院日数は14日前後で、地域のリハビリ病院や開業の先生と連携して、常に満床気味の病棟をまわしています。連携のため、年に4回ぐらい開業医の先生と勉強会を開いています。

 なお現在、ボトックス治療までは手が回ってません。PETやMEG、MEPもありません。よって不随意運動を呈する疾患などのコアな検索や治療はできません。

 なお、北九州市、特に黒崎はだいぶ寂れましたが、飲食店はそれなりにあり、飲み食いについては困らないと思います。