【北九州八幡東病院:神経内科の概要と特徴】

(北九州八幡東病院 副院長 岩下 宏)

 1.北九州病院グループの一つ

  北九州八幡東病院は、西日本で恐らく最大規模の医療法人北九州病院グループ(職員総数約4,000人)の一つで、北九州市八幡東区、JR八幡駅から徒歩約5分のところにあり、福岡市内から十分通勤できます。入院中心の施設です。院長は2007年8月から芳賀敏先生(整形外科医、昭和37年卒)が就任しています。

 2.病床数480床、内科、神経内科、リハビリテーション科

  病棟数は医療保険病棟5個、計252床と介護保険病棟4個、計228床。前者の一つは、回復期リハ病棟(47床)で、ほかに神経難病主体病棟1個(53床)、神経難病と他疾患混在病棟3個(57床、50床、45床)です。常時440?450人前後の患者が入院し、常勤医12名、週1?3日勤務の非常勤医6名で、これら入院患者を分担しています。宿直医は近隣医療施設勤務医に依頼し、常勤医の宿直は原則としてありません。

 3.日本神経学会専門医(神経内科医)3名で役割は大きい

  岩下宏(副院長、医局長、教育研修委員長)、伊藤裕昭(昭和56年卒)、鈴木潤(平成元年卒)の3名です。神経内科医が担当する入院患者は、脳血管性障害、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、アルツハイマー病、プリオン病などの神経難病のほか、大腿骨頚部骨折等のリハ患者です。ほかにリハスタッフによるリハ実施の確認(カルテに署名)などの仕事があります。リハ病棟のみは、神経内科医ではない常勤のリハ医が確認・署名を担当しています。

 4.医療連携が比較的スムーズ

  近くには総合病院(新日鉄八幡記念病院、北九州市立八幡病院、済生会八幡総合病院、九州厚生年金病院など)が多く、これらの病院などで急性期医療を受けたが、自宅復帰は早すぎる後医療が必要な患者を当院が引き受けています。入院患者が急変した時は、これらの総合病院へ逆に入院をお願いすることが多いです。

 5.入院申し込みは医師紹介状と家族の来院

  外来担当医と地域連携室スタッフが医師紹介状持参の家族から病状・希望などを聴取して当院入院に適しているかを判断し、入院会議(院長と地域連携室が中心)にかけ、入院日、病棟、主治医が決定されます。

 6.リハビリテーションが充実している

  PT24名、OT21名、ST6名、助手5名計56名のスタッフが常勤し、各病棟・リハ室で活躍しています。若い方が多く、大変熱心に業務に励んでいます。

 7.カンファランス・研修会が多い

  入院患者に対する家族を入れた多職種による病棟内でのカンファランスは、入院時、2週間後(リハ棟のみ)、1ヵ月後、2ヵ月後、3ヵ月後などに開催され、患者・家族が納得して医療を受ける体制となっています。認知症、神経難病、ターミナル、排泄、フット各ケアなどの委員会のほか、各種職員研修会も頻繁に開催されています。

 8.医療激動時代を生き抜く

  当院は2004年11月日本医療機能評価機構認定、2010年1月再認定、2005年4月日本神経学会教育関連施設、2009年4月再認定、2008年9月日本リハビリテーション医学研修施設認定、日本老年医学会認定施設などの認定を受けています。
 2006年4月診療報酬・介護報酬のマイナス改定、同年7月特殊疾患療養病棟1、2の廃止、医療区分別・ADL区分別の導入、2012年3月までの介護保険病棟の廃止など、療養病棟が多い当院にとって激震が続いています。2006年6月介護病棟(57床)の医療病棟への転換、医療療養病床(50床、45床)の一般病床への転換等を実施するなど、医療激動時代を生き抜く努力を行い頑張っています。

 9.じっくりタイプの神経内科医に最適の施設

  外来患者は少なく急患も殆どありませんので、多くの神経内科疾患(特に急性期)を経験・研修希望の若い医師には向いていませんが、高齢者医療・神経難病医療にじっくり取り組みたい神経内科医にとっては最適の施設と考えられます。医局は小さいながらも個室型式でプライバシーが保たれます。尚、給与は標準並みと思います。