九州大学医学部脳研神経内科入局案内







九州大学神経内科では、神経疾患の臨床と研究に関心のある方の入局を歓迎します!

神経内科の扱う疾患は、患者数100万人以上のcommon diseaseから患者数1〜5万人のrare diseaseまで幅広く、その臨床は知れば知る程奥が深いものです。common diseaseとしては、頭痛2000万人(うち片頭痛800万人)、脳卒中は年間発症数63万人(これは心筋梗塞の約6倍です)、痴呆150万人、失語症105万人、てんかん100万人、パーキンソン病50万人などがあります。糖尿病は650万人の患者数といわれていますから、神経内科の対象となる患者数は極めて多いのは間違いありません。高齢化が進む我が国では、ますます神経内科医の需要が高まっています。しかし、神経内科専門医の数は全く不足し供給が追いつかないのが現状です。神経内科の診療は急性期病院の脳卒中診療から慢性期病院の神経リハビリテーションまでたいへんに幅が広いのが特徴です。急性期でバリバリ働きたい方には関連病院の脳卒中センター神経内科がよいと思います。一方、子育て中の女医さんにはリハビリ病院の神経内科でのゆとりを持った勤務が可能です。急性期病院、慢性期病院いずれからも当医局への派遣依頼が多く、あと10年20年は神経内科専門医の絶対的な不足状態が続くと思います。

 また、研究に関心のある方は、大学院や外国留学での研究の道が開かれております。希望者はほぼ全員留学できます。(但し、入局の順番や、人事のローテーションの都合で待機していただかないといけないことはあり得ます)

 神経内科の対象となる臓器は脳ですが、脳は21世紀に残された最大の謎です。脳科学は今や周辺諸領域を巻き込み巨大科学になっています。九大神経内科では神経疾患の病態解明と治療法の開発とともに脳科学の研究に力を入れています。神経内科は臨床科の中では最も将来性豊かな科といえます。当医局には毎年コンスタントに5−6名の入局があります。脳に興味のある方、神経疾患の臨床に関心のある方、九大神経内科の門をたたいてみませんか。






 新卒入局者は九大からの入局と学外からの入局が半数ずつです。出身大学による差別は全くありません。現在の教官も半数は九大以外の卒業です。オープンな医局をめざしています。新研修システムでは2年間のスーパーローテート研修の後、九州大学神経内科病棟(神経難病と急性神経疾患が主体)で1年間の神経疾患担当医として研修した後、神経内科 2-3年目(卒後 4-5年目に相当)に関連病院の神経内科(主として救急、急性期神経疾患、一部は筋ジストロフィーなど)で学びます。その後、脳研の研究室(神経生理、神経病理、神経免疫、神経化学)や神経放射線をローテーションしたり、大学院生または研究生になり、専門医資格の取得、学位の取得を行います。

 当医局の良い点を以下に挙げます。

(1) 九大脳研に臨床2部門(神経内科、脳外科)と基礎2部門(神経病理、臨床神経生理)があり、相互に密接に連携して診療と研究・教育にあたっていますので、幅広く学ぶことができ、さらに研究分野も広い領域から選ぶことができます。専門医資格を得るまでの研修システムがしっかりしています。

(2) 伝統があるため、当医局の関連病院が充実していることです。福岡市内をはじめ北部九州各県、山口県、広島県、愛媛県などの主要な公的大病院に神経内科部長を出しています。多くの優秀な同門の先輩から学ぶことができます。

(3) 新設の神経内科に比べて、大学のスタッフのポスト、関連病院・関連研究施設の神経内科のスタッフのポストが多く、長い目でみて将来の就職などに有利です。

(4) 全国のいろんな所から神経内科臨床の研修に若い医師が来ています(旭川医大など)し、全国各地からの入局がありますので、各地の多くの方と知り合えるオープンな医局です。







 九州大学神経内科では毎年1〜2名の中途入局があります。様々な動機での九大神経内科への入局です。たとえば、本格的にneurologyを学びたい(今まで属していた大学には独立した神経内科がない)、結婚のため、福岡に戻りたいなどです。原則的に真摯に神経内科を学びたい・やりたい方の中途入局は歓迎しております。医局の方針(巻頭言をみて下さい)をよく理解したうえでの入局を歓迎します。入局後は九大神経内科(半年〜1年)と関連病院神経内科(1〜2年)での臨床研修が原則ですが、これは入局時までの経験によって変わります(柔軟に対応します)。九大神経内科のneurologyを体験してもらうために、中途入局者であってもどなたも最低半年は九大神経内科病棟での病棟医を務めてもらう方針です。その後は、本人の希望と能力・経験を勘案して、進路を相談することになります。

★ 神経内科の研修の経験が全くない場合

 入局後1年間九大神経内科病棟で医員として神経学の研修を積む(研修プログラムは入局後の研修システムを参照して下さい)。その後に1〜2年間関連病院神経内科で急性期神経疾患と慢性期神経疾患の診療の経験を積む。専門医試験を受験し、専門医となる。その後は希望により大学での研究(大学院生、研究生、リサーチレジデントなど)また関連病院での臨床を行う。

★ 既に神経内科の経験が数年以上あるか、または神経学会専門医を取得している場合

 入局後半年九大神経内科医員として外来・病棟を担当する。希望により臨床神経生理学的検査(脳波、筋電図、誘発電位、磁気刺激)や頚部エコーを学ぶ。その後は、本人の希望、能力、経験に応じて関連病院神経内科を紹介する。研究や学位所得の希望があれば、研究生、大学院生になれます。半年九大神経内科で研修すると、九大神経内科の同門会会員になれます。専門医試験に合格していない方は、研修期間を延長して、まず合格をめざす。

 基本的には来る者はこばまず去る者は追わずの方針でやっていますので、入局は大歓迎、退局は自由(但し、後任人事がありますので退局の半年前には医局に連絡するようにしてもらっています)です。興味のある方は遠慮なく医局長(三野原)まで連絡を入れて下さい。



 
 
先に書いておりますように神経内科に入局後、臨床を学んだ後に大学院に進学するのが一般的です。学部卒業後に神経内科の大学院に直接入学することも可能です。但し、直接大学院入学の場合は大学院博士課程の4年間は研究に従事し、臨床に携わることはできません。九大脳研には臨床神経生理部門、神経病理部門がありますので、密接に連携したneuroscienceの研究が可能です。神経内科においても神経免疫学、神経生化学、神経遺伝学の各研究室で活発に研究活動が行われており、神経科学の広い研究領域の中から自分の興味ある研究テーマを選ぶことが可能です。大学院卒業後臨床をしたい場合は、初期研修(スーパーローテート)からスタートすることになります。


 


 随時見学を受け入れています。神経内科の外来・病棟診療の実際や研究の現場を見学できます。九大脳研の臨床神経生理部門や神経病理部門の研究の現場を見ることも可能です。見学や体験の希望の期間は相談に乗れますので、医局長(三野原)まで気軽にご連絡ください。(TEL: 092-642-5340)





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  このページは2008年 6月 18日に更新しました。