【シーグレープの木の下で:葉月雑感 (平成22年8月31日)】

 日本からバリ島へは約7時間で着くが、福岡からだと成田あるいは関空経由で待ち時間も入れると12時間ほどもかかってしまう。航空便は、深夜着の深夜発が大部分である。深夜の発着は疲れるけれど、学会前後での観光にはいい面もある。26日の午前0時くらいにホテルに入ると、ひと眠りして当日(26日)夕方の学会開始までと、28日夕方の学会終了後29日深夜の帰りの便までに丸一日と観光ができる。僕は、学会前は断崖絶壁に立つウルワトゥ寺院、学会後には片道車で3時間ほどもかかる標高1000メートルにあるブサキ寺院、クルンクン(ゲルゲル)王国のスマラプラ宮殿などを見て回り、ライステラス(棚田ですね)を見渡すインドネシアレストランで昼食をとった(写真3から16)。学会後の分はJTBのツアーで、客は僕一人だったから結局日本語ガイドと運転手を貸切ということになり楽チンだった(8時間コースで50ドルだから今のレートでは4300円くらいか)。バリ島では15メートルを越える高さの建物の建築は禁止されている(緑の景観を守るため)。黄土色の瓦屋根は低く、まるで沖縄の民家そっくり。インドネシアあたりから琉球まで、人も文化も海でつながっていることを感じないわけにはいかない。

写真3
写真3。断崖絶壁に立つウルワトゥ寺院。遠くにインド洋の水平線をみる。

写真4
写真4。おそるおそる崖っぷちに立つ僕(高所恐怖症です)。腰の黄色の帯は寺院に入るのに義務付けられている。

写真5
写真5。ウルワトゥ寺院には野生の猿が多くいて、観光客のめがねや帽子をさらっていくので、猿を追い払うガイドさんが必要と言う。日本語で説明してくれるガイドさんが付く口実と思いきや、そこここにめがねのツルが落ちている。Multiple Sclerosisの学術誌のエディターのAlan Thompsonさんもめがねを猿に奪われたと聞いた。写真は、水道の蛇口をひねって水を飲む猿。バリの猿は賢い。

写真6
写真6。道すがらバリ島のお葬式の列に出合う。大勢の人が道を練り歩き、それはにぎやか。このみこしもろとも火葬される。

写真7
写真7。グランドハイアットバリホテルの敷地内にも50センチメートルくらいの大トカゲがいて、驚かされる。目つきが鋭い。

写真8
写真8。クルンクン王国の遺跡。睡蓮の池に囲まれ、気品に満ちている。

写真9
写真9。サキ寺院にて。ここは、バリヒンドゥー教の総本山。インドネシアではバリ島にヒンドゥー教が初めて入ったため、バリはヒンドゥー教徒が多い。広大な寺院の敷地に入るにはサルン(腰衣)が必要と言われて無理やり腰に回され買わされるので要注意。レンタルは10万ルピア(約1000円)、買うと20万ルピア(最初は50万ルピアとふっかけられた)と言いくるめられ買うはめに。

写真10
写真10。バリでは、山が聖なるものとして崇められている。入り口の門は割れ門が特徴で、山が二つに分かれているのを表している。寺院の建物は、黒い火山岩で作られている。

 

写真11
写真11。上記の割れ門を入った奥には、二つに分かれた山が一つに合わさったのをイメージした門があり、これから先は特に神聖なため一般観光客は入れない。


写真12。日本のお寺の五重塔みたいなのがいくつも立ち並んでいる。屋根は茅葺みたいにみえるが、棕櫚で葺いてあるのが特徴。


写真13写真13。ブサキ寺院の一番高いところには、変った形の門が立っている。ここからは、はるか彼方が眺望できる。

写真14
写真14。ガイドのティルダさんは、日本語が達者。伝統的なバリ絵画の画家でもあり、ヨガもやっているとのこと。写真は、右足一本で中腰に浮かせたヨガのポーズ。

写真15
写真15。ヒンドゥー教の神様、ガネーシャの像。太鼓腹の身体に片方の牙が折れた象の頭をもつ。障害を取り去り財産をもたらす、学問と商業の神様。あやかりたい。

写真16
写真16。棚田の見えるレストランからの眺望。ただここは水田ではなかった。

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