このたび、第12回日本認知神経科学会学術集会を平成19年7月21日(土)〜22日(日)の2日間、福岡市の九州大学医学部百年講堂にてお世話することになりました。
認知神経科学会は、失語症研究の草分け的存在であられた故永江和久先生(元九州労災病院)を偲んで、1985年に組織された「永江メモリアルシンポジウム」が母体で、1996年に認知神経科学および関連領域に関する研究の発展の促進をする目的で設立されました。故永江和久先生は、九州大学医学部第2内科ご出身で、私も神経内科の研修医時代に神経心理学の基礎を教えていただきました。福岡の地で第12回日本認知神経科学会を開催できることは身に余る光栄です。
第12回日本認知神経科学会学術集会では、特別講演として下條信輔先生(カリフォルニア工科大学)、Deborah Fein 先生(コネチカット大学)、Gastone
Celesia先生(シカゴ・ロヨラ大学)をお招きして、最先端の認知心理学、臨床神経生理学、自閉症研究をご講演していただくことになりました。私自身はヒトの高次脳機能を非侵襲的脳機能計測法(脳波、誘発電位、事象関連電位、脳磁図、脳磁気刺激、機能的MRI、光トポグラフィー)を用いて多面的な研究を進めております。これらの領域に関連したシンポジウム、ミニレクチャ、ランチョンセミナー(2件)、イブニングセミナー(1件)を企画中です。また、講習会は、古典的な神経心理学を中心に組みたいと考えております。
白熱した議論が行われ、九州の暑さを吹き飛ばすような活気あふれる学術集会にしたいと思いますので、皆様の多数のご参加を心よりお待ち申し上げております。
第12回日本認知神経科学会学術集会
会 長 飛松 省三
九州大学大学院医学研究院
臨床神経生理学分野