大会長のご挨拶

このたび、第26回日本生体磁気学会を平成23年6月3日(金)~4日(土)の2日間、福岡市の九州大学医学部百年講堂にてお世話することになりました。

例年通り、SQUID計測システム、脳磁図(MEG)、心磁図、磁気刺激(TMS)、磁気影響、MRI/機能的MRI など生体と磁気をテーマとする発表を多数集まりました。私共の教室ではヒトの高次脳機能を非侵襲的脳機能計測法(脳波、誘発電位、事象関連電位、脳磁図、脳磁気刺激、機能的MRI、光トポグラフィー(NIRS))を用いて多面的な研究を進めております。これらの領域に関連した演題も発表されます。

生体磁気学会は今回で26回目を迎え、新しい四半世紀に突入しました。「磁気を測る、磁気を創る」というテーマで本学会の演題の多くを占めている「磁気を測る」MEGだけでなく、「磁気を創る」TMSもトピックスとして取り上げます。1994年からの全頭型MEGの臨床応用化及び普及に伴い、MEG研究が幅広く進展して参りました。そろそろ脳科学におけるMEGの在り方も考え直さなければならない時期に差しかかっている感もあります。過去を振り返りつつ、新たな未来への発展のきっかけになるようなセッションも組みました。

九州大学医学部百年講堂は、九州大学医学部創立百周年を記念して建てられました。華美ではなくアカデミックを基調とした活気あふれる学術集会にしたいと思います。この時期、九州はまだ梅雨入り前ですので、比較的過ごしやすい気候です。ちょっと足を伸ばせば、長崎、阿蘇などの観光地も近くです。安くて美味しい魚料理も堪能いただけます。皆様の多数のご参加を心よりお待ち申し上げております。

第26回日本生体磁気学会
会 長  飛松 省三
九州大学大学院医学研究院
臨床神経生理学分野

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