小児外科について

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一般小児外科

日常疾患グループ 研究紹介

鼠径ヘルニア

いわゆる“脱腸”です。腹膜鞘状突起とよばれる腹膜の延長が閉鎖しなかった場合、鼠径ヘルニアや精索水腫、陰嚢水腫の原因となります。低出生体重児の男児に多い傾向があります。腹圧が上がったときなどにそけい部が膨らむことが診断になります。ヘルニア内容が簡単におなかの中に戻らなくなった状態を嵌頓といい、放っておくと脱出臓器の循環障害を生じるおそれがあるため、鼠径ヘルニアが疑われたら手術の適応になり、ヘルニア嚢の高位結紮を行います。当院では手術の際に腹腔鏡による対側検索を行っており、対側の陽性率は10-20%ほどです。陽性の場合は対側についても同時に手術を行います。また、1歳以上の女児においては腹腔鏡下に根治術を行っています(LPEC法)。お臍に5mmほどの創のほか、2mmほどの創が1ヶ所あるだけなので、美容面でとても優れた手術法です。

精索水腫、陰嚢水腫

鼠径ヘルニアと同じ発生機序ですが、1歳までに自然治癒することが多いため、それ以降に治癒していない場合が手術の適応になります。手術は鼠径ヘルニアと同様で、腹膜鞘状突起の高位結紮と水腫の切開あるいは摘出を行います。

臍ヘルニア

生後の臍帯脱落の際にお臍の下の組織の閉鎖が障害された場合に生じます。
2才までに自然治癒することが多い(約90%)ですが、自然治癒がみられない場合や治癒しても余剰皮膚の変形が著しい場合に形成術を行います。

肥厚性幽門狭窄症

生後1ヶ月前後にミルクを噴水状に嘔吐する症状が出現します。内科的治療法もありますが、当科では幽門筋切開術という外科的治療を第一選択としています。術後24時間からミルクの再開が可能であり、症状は劇的に改善します。最近はお臍を切開するため、手術創もほとんどわからないほどきれいです。

腸重積症

離乳期(生後4ヶ月〜2歳)のこどもが急に不機嫌になった場合にまず疑う病気です。おもに結腸と回腸の部分で口側腸管が肛門側腸管へ入り込むことによって起こります。イチゴゼリー状の血便が出現します。治療法は高圧浣腸整復で80〜90%整復できます。しかし、発症後24時間以上たっている場合は整復できない可能性が高くなります。高圧浣腸で整復できない場合は全身麻酔下におなかを開けて整復する必要がありますが、当院では最近はお臍を切開した創で手術をするため、創は目立たないものとなります。

虫垂炎

幼児から学童期の急性の腹痛の原因として多いものです。いわゆる“もうちょう”です。発熱や右下腹部痛などで発症します。治療は原則として虫垂切除術です。当院では初期の場合など適応をみて腹腔鏡手術を積極的に行っています。

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