九州大学病院 精神科 神経科

九州大学大学院医学研究院 精神病態医学
九州大学病院 精神科神経科

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更新日 2017-09-27 | 作成日 2008-03-25

  入局希望の方へ

入局先を探している学生と研修医の方々に一言

九大精神科での指導方針について

九州大学精神科では、後期研修医の皆さんが、多岐に亘る精神疾患の診断や治療をまんべんなく学べるように配慮しています。教室には、さまざまな分野の専門家がおり、指導にあたっています。内部の症例検討や研究会に加え、外部の講師による講演会も頻回に開催しています。

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九大精神科は、外来施設に加えて、79床の病棟(閉鎖39床、うち保護室13床)とデイケア施設、運動場を保有しています。また病棟には、身体疾患治療病床が6床、児童思春期病床が8床が備わっています。

皆さんの主な仕事は病棟での診療です。二人の指導医がいますので、彼らと日々相談しながら診療を進めます。病棟には、統合失調症であれば、クロザピンの治療が必要になるような難治例や身体疾患の治療のための一時入院の方が、気分障害であれば工夫を凝らした薬物療法や修正型電気治療が必要な難治例が、神経症レベルの障害であれば、インテンシブな精神療法や行動療法が必要になる方が多く入院してきます。

それでも大学だけでは学べない領域があるのが精神医学です。精神科救急一般、慢性期統合失調症の社会復帰リハビリを目指したチーム医療、あるいはクリニックや総合病院外来を受診する比較的軽症な精神症状の見立てと治療などは、九大病院での経験だけでは十分ではないでしょう。

私は、東京の大学病院と精神科病院、米国の大学病院、山梨の大学病院、そして九州大学とさまざまな施設で、さまざまな背景をもつ患者さんと出会ってきました。どのように優れた施設であれ、そこでの診療がすべてにおいて絶対的に優れているということはありませんでした。それぞれの施設にはそれぞれの特徴があり、良い点もあれば不十分な点もありました。患者さんの抱える問題、症状、治療経過には地域性(差)が大きいことも身をもって知りました。以上の理由から、後期研修の3年間は、一カ所に留まって過ごすのではなく、(負担が大きくならない範囲で)幾つかの施設を経験することをお勧めします。

こうして一般精神医学を学んだ後には、さらに現場で診療能力を磨いて頂くことになります。この時に、大学院に在籍して、サブスペシャリティーを身につけることをぜひ考えてください。当教室の大学院には、小児精神医学、老年精神医学、行動療法、精神病理学、精神生理学、神経化学・精神薬理学、分子精神医学、リエゾン精神医学などさまざまな研究室があります。

大学院での過ごし方は研究室によりさまざまです。専門外来での診療に従事しながら、臨床研究を論文にまとめあげる方もいれば、臨床を完全に離れて基礎医学研究に没頭する方もいます。さらに在籍中あるいは卒後に、国内外へ留学して研究課題を深く追究する方も少なくありません。

専門が何であれ、一つの領域を深く学んでいくことで初めて見えてくる精神医学の世界があります。その世界を経験することは、精神科医として一回り大きくなることにつながります。

九大精神科は過去100年にわたり、和気藹々とした雰囲気のなかで、一人一人が一流の精神科医になろうと努力してきました。それぞれの方が持っている能力と個性を大切にしてきました。そして数多くの優れた方が巣立ち、日本の各地で、先駆者として業績を残し、あるいは今まさに大活躍されています。

あなたも、この素晴らしき仲間の一人になりませんか。

神庭重信



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