九大精神科 心と脳のセミナー

九州大学大学院医学研究院 精神病態医学
九州大学病院 精神科 神経科

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更新日 2017-10-26 | 作成日 2008-03-25

  九大精神科における研究会について

心と脳のセミナー

「こころと脳のセミナー」では、精神医学および神経科学の領域で卓越した研究者を招いて最新の話題についてご講演頂いています。

過去の研究会は、下記のような内容で執り行いました。

第10回こころと脳のセミナー

第10回こころと脳のセミナー

講演タイトル:「脳機能・分子イメージングによる情動のメカニズム研究」
講師:谷内一彦(やないかずひこ) 東北大学大学院医学系研究科機能薬理学分野
日時:7月19日(木) 17:00-18:00
要旨:多くの精神・神経疾患が情動と関連しており、非侵襲的イメージング法を用いて情動の病態と生理メカニズムを研究することは重要である。ヒトの脳機能イメージングでは現在、fMRIが主流になっている。しかしながら、重要な研究テーマについては異なる測定方法で比較研究をする必要があること、脳の基底部などの血管の多いところではH215O-PET法のほうがfMRIよりノイズが少ないことを考慮すると、H215O-PETによる脳機能イメージングの重要性は高いと考えられる。我々は、H2 15Oを用いて、アレキシサイミア性格傾向、美的感覚、2重課題遂行時の脳活動、痒みと痛み感覚のイメージング、眠気と認知機能障害と脳活動についてこれまでイメージング研究をおこなってきた。またPETが特に威力を発揮するのは神経伝達物質受容体やアミロイドβ蛋白の脳内異常蛋白分子の分子イメージングであり、各種脳疾患の機序解明や中枢神経系を標的とした薬剤開発への応用がおこなわれている。その理由は感度が極めて高く微量な分子動態を正確に測定できるからである。我々は111C-Doxepin(ヒスタミンH1受容体)、11C-BF-227(アミロイドAβ蛋白)、11C-Donepezil(アセチルコリンエステラーゼ)を用いた分子イメージング研究を行っている。本講演では我々の行ってきた脳機能・分子イメージング研究を中心に、情動のメカニズム研究を紹介する。

第11回こころと脳のセミナー

第11回こころと脳のセミナー

講師:Elliott Richelson教授(Mayo Clinic Jacksonville精神医学精神薬理学教授)
日時:9月6日(木) 17:00-18:00
要旨:今般、下記の通り、Mayo Clinic Jacksonvilleの精神医学・精神薬理学教授、Elliott Richelson先生に ご講演いただきました。Richelson先生は、NIMHのNirenberg教授の研究室において、神経芽細胞種の in vitro培養に世界で始めて成功し、その後、Johns Hopkins大学のSnyder教授のもとでは神経受容体のアッセイ法を確立するなど、現代の神経薬理学研究 の発展に大きく貢献されてきた研究者です。長年、神経ペプチドであるニューロテンシンのドパミン神経伝達調節機能の研究を進め、非ペプチドの受容体拮抗物質を合成して、ニューロテンシン受容体の神経精神薬理学的性質の解明に取り組んこられましたが、最近、ニコチン依存症の治療にニューロテンシン受容体拮抗薬が有効であることを明らかにされました。Richelson先生の研究室には、現在、教室からも留学生を送り、共同研究を始めています。

第12回こころと脳のセミナー

第12回こころと脳のセミナー

講演タイトル:双極性障害の神経生物学〜仮説検証と網羅的解析によるアプローチ
講師:加藤 忠史  理化学研究所精神疾患動態研究チームチームリーダー
日時:9月29日(土) 16:30-18:00
要旨:私達は、躁うつ病(双極性障害)の原因の一つはミトコンドリア機能障害によるカルシウム制御異常であると考え、患者由来培養細胞、剖検脳、および動物モデルを用いて検討しています。また、私たちは一卵性双生児不一致例におけるDNAマイクロアレイ法による遺伝子発現変化の検討から、小胞体ストレス反応が躁うつ病の病態に関与していることを明らかにしました。今後、小胞体ストレス反応の精神機能における意義の解明を目指します。また、一卵性双生児における不一致のメカニズムとして、DNAメチル化異常の可能性について検討すると共に、その精神疾患一般における病因的意義について検討します。これらの研究を通して、躁うつ病の原因を解明し、新たな診断法、治療法の開発を目指します。

第13回こころと脳のセミナー

第13回こころと脳のセミナー

講演タイトル:「器質力動論」の現在
講師:加藤 敏 自治医科大学精神医学教室教授
日時:平成20年2月16日(土)16:30〜17:30

第14回こころと脳のセミナー

第14回こころと脳のセミナー

講演タイトル:青年期の“うつ”—神経症心性と広汎性発達障害心性
講師:鈴木國文 名古屋大学医学部保健学科
日時:平成20年6月26日(木)

第15回こころと脳のセミナー

第15回こころと脳のセミナー

講演タイトル:「統合失調症における情報処理障害の分子科学的理解は可能か」
講師:西川 徹 東京医科歯科大学教授
日時:平成20年10月4日(土) 16:00〜17:00

第16回 こころと脳のセミナー

第16回こころと脳のセミナー

講演タイトル:「食事を摂らないことの代償:神経性無食欲症と神経性大食症について」
演者:Regina C.Casper, M.D. Ph.D.
Department of Psychiatry and Behavioral Sciences
  Stanford University Medical School
日時:平成21年4月16日(木)17:00〜18:00

第17回こころと脳のセミナー

第17回こころと脳のセミナー

講演タイトル:「 精神疾患の病態解明とゲノム医科学 」
演者:岩田 仲生 先生 藤田保健衛生大学医学部精神神経学講座 教授
日時:平成21年5月30日(土)16 : 30〜17 : 30

第18回こころと脳のセミナー

第18回こころと脳のセミナー

講演タイトル:「 統合失調症の早期介入へ向けた生物学的研究 」
演者:笠井 清登 先生 東京大学大学院医学系研究科・精神医学分野 教授
日時:平成21年10月3日(土)16:30〜17:30
要旨:統合失調症は思春期に始まり、社会機能低下が慢性化する社会的損失の甚大な精神疾患である。演者らは、神経画像を用いた前向き追跡研究によって、従来神経発達障害仮説が信じられていた統合失調症に、発症後数年に集中した大脳新皮質の進行性体積減少が存在することを明らかにし、その病態にグルタミン酸神経伝達系の進行性異常が関与することを示唆した。統合失調症の未治療期間(DUP)が長いほど、社会的予後が悪くなることもメタアナリシスで確認されている。こうした臨床エビデンスを起点として、前駆期〜初発期の進行性脳病態の分子・脳機構を明らかにし、早期診断・治療法を開発することが、統合失調症の予後を大幅に改善し、ひいては予防につながると考え、総合的研究を推進している。

第19回こころと脳のセミナー

第19回こころと脳のセミナー

講演タイトル:「精神科診察の実技」
演者:神田橋 條治 先生  医療法人有隣会 伊敷病院 副院長
日時:平成22年4月10日(土)17:00〜18:00

第20回こころと脳のセミナー

第20回こころと脳のセミナー

講演タイトル:「社会脳の観点からの統合失調症の病態理解」
演者:村井 俊哉先生 京都大学大学院医学研究科 精神医学教室 教授
日時:平成22年7月22日(木)17:00 〜 18:00

第21回こころと脳のセミナー

第21回こころと脳のセミナー

講演タイトル: 「 神経心理と意識の病理 」
演者:大東 祥孝 先生 京大名誉教授、周行会湖南病院 顧問
日時:平成22年10月2日(土)16:15〜17:30

第22回こころと脳のセミナー

第22回こころと脳のセミナー

講演タイトル:「 アスペルガー症候群の脳科学 〜 専門外来とデイケアの経験から 〜 」
演者:加藤進昌 昭和大学医学部精神医学教室 教授
日時 : 平成23年7月7日(木)16:40 〜 18:00 

第23回こころと脳のセミナー

第23回こころと脳のセミナー

講演タイトル:「 ルリアの神経心理学と前頭葉の臨床 」
演者:国際医療福祉大学 保健医療学部 特任教授 鹿島 晴雄 先生
   前慶應義塾大学医学部 教授
日時:平成23年10月22日(土)16:40〜18:00

第24回こころと脳のセミナー

第24回こころと脳のセミナー

講演タイトル:「青年期・成人期の発達障害:私なりの精神療法的アプローチ」
演者:青木 省三先生(川崎医科大学精神科学教室 教授)
日時:平成24年3月3日(土)16:45〜18:00

第25回こころと脳のセミナー

第25回こころと脳のセミナー

講演タイトル:「 遅発緊張病とその周辺 」
演者:古茶 大樹先生(慶應義塾大学医学部 精神神経科学教室 専任講師)
日時:平成24年7月12日(木)18:00〜19:00

第26回 こころと脳のセミナー

第26回こころと脳のセミナー

講演タイトル:「 てんかんから始まる精神医学 」
演者:兼本 浩祐先生(愛知医科大学医学部 精神科学講座 主任教授)
日時:平成24年11月3日(土)17:30 〜 18:30

第27回 こころと脳のセミナー

第27回こころと脳のセミナー

講演タイトル:「 Tellenbachのメランコリー論再説−その構築過程と理論的意義 」
演者:大前 晋先生(虎の門病院 精神科部長)
日時:平成25年4月13日(土)16:45 〜 18:00

第28回 こころと脳のセミナー

第28回こころと脳のセミナー

講演タイトル:「 精神分析の本質と精神科臨床 」
演者:松木 邦裕先生(京都大学教育学研究科・臨床教育実践研究センター教授)
日時:平成25年7月25日(木)17:00〜18:30

第29回 こころと脳のセミナー

第29回こころと脳のセミナー

講演タイトル:「精神分析は精神科臨床にどう貢献するのか」
演者:藤山直樹先生(上智大学教授 総合人間学部心理学科・総合人間科学研究科心理学専攻)
日時:平成25年11月9日(土)17:25〜18:40

第30回 こころと脳のセミナー

第30回こころと脳のセミナー

演者タイトル: 「 自傷行為の理解と援助 〜
          生きるための自傷が死をたぐり寄せるプロセス」
演者:松本俊彦先生(独立行政法人国立精神・神経医療センター精神保健研究所 自殺予防総合対策センター副センター長)
日時:平成26年10月18日(土)17:00〜18:15

第31回 こころと脳のセミナー

第31回こころと脳のセミナー

演者タイトル:「 精神科と私 」
演者:笠原 嘉 先生(医療法人共和会 桜クリニック 院長)
日時:平成27年5月16日(土)16:45 〜 18:00

第32回 こころと脳のセミナー

第32回こころと脳のセミナー

演者タイトル:「 脳と心- 医師主導治験は成功したけれど -」
演者:糸川 昌成 先生(東京都医学総合研究所 病院等連携研究センター センター長)
日時:平成27年10月31日(土)16:45 〜 18:00

第33回 こころと脳のセミナー

第33回こころと脳のセミナー

演者タイトル:「 精神科診察の実技」
演者:神田橋 條治 先生(医療法人有隣会 伊敷病院)
日時:平成28年2月27日(土)16:15 〜 18:00

第34回 こころと脳のセミナー

第34回こころと脳のセミナー

演者タイトル:「 生活習慣とメンタルヘルス」
演者:寺尾 岳 先生演者(大分大学医学部精神神経医学講座 教授)
日時:平成28年4月9日(土)16:45 〜 18:00

第35回 こころと脳のセミナー

第35回こころと脳のセミナー

演者タイトル: 「 女性とうつ」
演者:中山 和彦先生(東京慈恵会医科大学精神医学講座 主任教授)
日時:平成28年10月29日(土)16:35 〜 18:00

第36回 こころと脳のセミナー

第36回こころと脳のセミナー

演者タイトル:「妄想について」(症例学セミナー)
       「人間学としての精神医学」(特別講演)
演者:濱田 秀伯先生(六番町メンタルクリニック)
日時:平成29年3月16日(木)16:45〜18:30

第37回 こころと脳のセミナー

第37回こころと脳のセミナー

演者タイトル:「統合失調症の認知障害論〜認知科学と精神病理学の接点を求めて」       
演者:久住 一郎先生(北海道大学大学院医学研究科精神医学分野 教授)
日時:平成29年4月8日(土)16:30〜17:45

第38回 こころと脳のセミナー

第38回こころと脳のセミナー

演者タイトル:「統合失調症治療における適切なドパミン受容体の遮断:エビデンスと仮説と妄想」  
演者:内田 裕之先生(慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室 専任講師)
日時:平成29年10月21日(土)16:30〜17:45