九州大学大学院医学研究院 精神病態医学
九州大学病院 精神科神経科
 

TOP I
Department of Neuropsychiatry
Graduate School of Medical Sciences
Kyushu University

Since 1906, For Better Mental Health.
印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

HOME > 院内その他の活動 > その他の専門外来

脳の健康クリニックのご案内

一般的に「もの忘れ」を主訴とする患者さんは、その中核症状となる認知機能障害だけでなく、様々な神経学的症状や精神および行動の障害(BPSD)を呈する場合が多い。九州大学病院では、2000年より神経内科と精神科神経科の共同診療による「脳の健康クリニック(もの忘れ外来)」を開設し、神経内科と精神科神経科の医師が協力して同一の患者さんを診察して治療方針を決定するという精度の高い診療を現在まで継続している。福岡市認知症疾患医療センターが2009年11月より九州大学病院内に設置されて以降、同クリニックは福岡市認知症疾患医療センターの業務となった。実際の診療では、両科の医師が患者さんを独立してそれぞれ診察するだけでなく、臨床心理士による神経心理検査(MMSE、HDS-R、三宅式記銘力検査、レ-ブン色彩マトリックス検査)、血液生化学検査(ビタミンB群、甲状腺機能検査含む)、および形態学的検査(頭部CT/MRIおよびSPECTを施行し、各症例の診断および治療方針を両科による合同症例検討会(毎週開催)で決定し、それを患者さん一人一人に還元している。

統合失調症専門外来・検査入院のご案内

当科では、統合失調症専門の外来・検査入院を設け、前駆状態、初発例など、診断が難しい症例も含め、精査(含セカンド・オピニオン)・加療を行なっております。
 
以下の検査を組み合わせ、総合的に評価した上で、それぞれの患者さんにあった治療を進めています。

<検査内容>
頭部MRI
脳波
脳磁図(臨床研究)
眼球運動検査(臨床研究)
採血
各種心理・認知機能検査・社会機能検査


<治療内容>
薬物療法(難治例に対してはクロザリルも使用)
精神療法・認知療法(メタ認知療法)
心理教育(疾患についての教育)
作業療法
デイケアや訪問看護の導入
生活支援・就労支援

精神科てんかん外来のご案内

当科では、てんかんに精神症状を合併した患者さんに対し、精査・加療を行なっております。必要に応じ、頭部MRI、脳波、脳磁図、採血、各種心理・認知機能検査等の検査を組み合わせ、総合的に評価した上で、それぞれの患者さんにあった治療を進めています。

気分障害・ひきこもり 研究外来(完全予約制)のご案内

― 最近、こんなことが続いていませんか? ―

 
□ 憂うつだ、気分が落ち込む、涙が止まらない
□ 仕事や学業に対する熱意がわかない、体がだるい
□ 集中できない、考えがまとまらない、能率が落ちた
□ 遅刻が増えたり、休みがちになっている
□ 人の言葉に傷つきやすくなった、人と会いたくない
□ ひきこもりがちになった。仕事や学校に行きたくない
 
こういったことが憂うつな気分とともに現れ、生活や仕事に支障があるなら、あなたはうつ病にかかっている可能性があります。一方で、うつ病以外のさまざまな病気でもうつ病とよく似た症状が現れることが知られています。つまり、憂うつな気分が続いていても、すぐさまうつ病だと診断することはできないのです。適切な治療を始めるためには、まずは専門家による丁寧な症状評価が重要です。
 九州大学病院 気分障害 ひきこもり 研究外来では、新しいうつ病の診断・治療に関する外来通院や入院による臨床研究を進めています。現在、当専門外来では、研究に協力していただける方を募集しています。研究協力者には、問診・採血・質問紙などを用いてさまざまな角度から状態の評価を行っています。研究に参加することで、適切な治療につながることが期待されます。
 また、あなたの周りに上記の症状で苦しんでいながら、どこにも受診していない人がいる場合は、この研究についてぜひ伝えてください。
 
【募集条件(以下に該当する方を、募集します)】
・18歳から50歳以下の男性および女性
・心療内科・精神科をまだ受診していない方
(すでにお薬を服用されている方は原則対象にはなりませんが、応相談)
・アンケート、採血、パソコンを用いた検査など多面的な検査を受けていただける方
 上記以外にも条件があります。詳しくは下記までお気軽にお問い合わせください。なお、当専門外来は研究にご参加いただけない方は受診できません。ご了承ください。
 
【受診希望の方へ】
当専門外来への受診を希望される方は、まず、以下のアドレスにあなたのお名前とご連絡先電話番号を明記の上、メールを送ってください。こちらから折り返しお返事させていただきます。九州大学病院精神科 気分障害ひきこもり研究外来 加藤隆弘
 
なお、当専門外来の初診予約は、電話では受け付けておりません。
精神科外来にお電話されても対応しかねますので、ご了承ください。
ご不明な点がございましたら、上記メールにお問い合わせください。

基盤研究A -採択-

平成28年度基盤研究A - 課題名『統合失調症の神経活動異常:相互メカニズムの解明に向けて』- が採択されました。

新学術領域研究事業
(研究領域提案型)

「グリアアセンブリによる脳機能発現の制御と病態」と題する新学術領域研究事業(H25年度~29年度:科学研究費補助金)に、領域班の一つとして参画しています。

LinkIcon詳しくはこちら

 脳科学研究戦略推進プログラム
-融合脳-

脳科学研究戦略推進プログラム 『臨床と基礎研究の連携強化による精神・神経疾患の克服(融合脳)』の 発達障害・統合失調症等の克服に関する研究領域(H28年度~32年度: AMED)に参画しています。

LinkIcon詳しくはこちら