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法令・綱領・指針

ベルモントレポート

注記

(1)
1945年以来、医学研究における人体実験に適切で責任ある実施を求める様々な綱領が、種々の機関により採択されてきた。中でも最もよく知られているのは、1947年の「ニュルンベルク綱領」、1964年の「ヘルシンキ宣言」(1975年に改訂)、合衆国保健教育福祉省により公布された1971年の指針(1974年に連邦規則として成文化)である。社会学および行動学研究の実施のための綱領も複数採択されており、最もよく知られているのは、1973年の米国心理学協会が公表したものである。
(2)
診療は、通常、ある特定の個人の福利を向上させるためにのみデザインされた介入を意味するが、介入は、他者の福利を向上させるために、ある個人に対して行われることもあり(例えば、献血、皮膚移植、臓器移植)、また、介入によっては、ある特定の個人の福利を向上させると同時に、他の人々へも利益を与えるという、2つの目的を有することもある(例えば、接種された人と社会全体の両方を保護するワクチン接種)。しかしながら、ある種の診療行為には、介入を受ける個人への直接的利益以外の要素があるという事実によって、研究と診療の全体的な区別を曖昧にしてはならない。診療の中で用いられる方法が他者を利するかも知れないとしても、それは、あくまで、特定の個人もしくは個々の人々によって構成される集団の福利を向上させるためにデザインされた介入であることに変わりはない。したがって、それは診療なのであって、研究として審査を受ける必要はない。
(3)
社会的実験に関連する問題は、生物医学および行動学研究の問題とはかなり異なると思われるため、本委員会は、そのような研究に関する政策決定は、今回は行わないことにする。むしろ、その問題は、本委員会を継承する組織の一つにより扱われるべきであると本委員会は考える。