日本科学未来館実験教室「遺伝子で見分けるオスとメス」

日本科学未来館では平成17年4月23日より8月15日まで「恋愛物語展」が開催されていますが、本特定領域の長濱喜孝基礎生物学研究所教授が、この「恋愛物語展」と連動した実験教室「遺伝子で見分けるオスとメス」に協力しました。この実験教室は7月17日午前10時30分より16時まで、日本科学未来館の実験工房で行われ、実験には申込者のなかから抽選で選ばれた10代から50代までの16名が参加しました。子ども達の理科離れが指摘されているところですが、この実験教室には親子での参加も多く、このような体験が子ども達の理科に対する興味を引き出すものと思われました。日本科学未来館の取り組みが近い将来に実を結ぶことを期待したいと思います。

実験では、実際に長濱研で使われているメダカの雄と雌を用い、ヒレからDNAを調整し、PCR法にてメダカの性決定遺伝子DMYを検出するものでした。参加者からは色々な質問が飛び出し、講師陣が答えに窮する場面などもありました。参加者には、中学校や高校の先生、中学の生物部の生徒、科学雑誌の編集者、さらには実験工房のリピーターなどの猛者もいましたので、おのずと質問の質も高くなったのだと思います。学生実験と同じく、若干の失敗などもありましたが、すべての参加者が最後まで真剣に実験に取り組んでいた姿は印象的でした。長濱研の柴田安司研究員ならびに鈴木亜矢研究員が未来館スタッフとともに、周到に準備し、当日の実験を取り仕切ってくれました。お二人には感謝いたします。

白衣をまとって実験開始

「いざ電気泳動!」

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