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2014.04.14
馬場助教の論文がNature Communicationsに掲載

細胞内エネルギー産生を担う解糖系を構築する遺伝子群が一つの転写因子Ad4BP/SF-1 (Nr5a1) *1により統括的に制御されていることを明らかにしました。糖代謝は細胞内エネルギー産生を制御する最も重要な代謝経路であることから、本研究成果は多様な生命現象や疾患の理解に新たな視点を提供します。本研究成果はオンラインジャーナル“Nature Communications”に掲載されました。

本研究は馬場崇助教を中心に、以下の先生方との共同研究として実施されたものです。九州大学生体防御医学研究所の佐藤哲也助教、須山幹太教授、台湾中央研究院分子生物学研究所のChia-Yih Wang研究員、Bon-Chu Chung教授、大阪大学大学院生命機能研究科の木村宏准教授、小川英知招聘准教授、九州大学医学研究院臨床検査医学分野の八木美佳子研究員、康東天教授、広島大学大学院総合科学研究科の石原康宏助教、山崎岳教授、熊本大学発生医学研究所の日野信次郎助教、中尾光善教授、九州大学大学院医学研究院エピジェネティクス分野の大川恭行准教授。

Nature Communications
九大プレスリリース(PDF)

【用語解説】
*1 Ad4BP/SF-1:遺伝子の調節領域に結合し、その発現を調節する転写因子の一つ。ステロイドホルモンを産生する細胞に発現し、ステロイドホルモン合成に必要な遺伝子の発現を制御する。この遺伝子を破壊したマウスを作成したところ、副腎皮質や生殖腺(精巣と卵巣)が消失したことから、これらの組織形成に必須の遺伝子と考えられている。

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