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臨床研究について 10

膀胱癌の臨床病理学的特徴と予後に関する研究

 

【はじめに】

 膀胱癌は、浸潤のないいわゆる早期の癌や、浸潤・転移のある局所進行癌あるいは転移性癌に分類されます。初めて膀胱癌と診断される患者さんの約70-75%が早期の癌で、約25-30%は局所進行あるいは転移性癌と言われています。
 早期の癌では、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)という内視鏡による腫瘍切除手術と、その後に追加される抗癌剤等の薬剤を膀胱内に注入する治療により、治癒することがほとんどですが、そういった初期治療後に同じような癌が膀胱内に再発する割合が3割程度あります。再発時に、より悪性度の高い癌に進んでしまう場合もあり、膀胱を残す治療が困難となることがあります。従って、膀胱内への再発に関連するような事項(腫瘍の悪性度や膀胱内に注入した薬剤の種類等の情報)を検討することが重要となります。
 一方の局所浸潤癌・転移性癌では、点滴や注射による抗癌剤治療や膀胱全摘除術(および尿路変向術)あるいは放射線治療の組合せが主体の治療法となります。その場合には、他の臓器やリンパ節への再発を防ぐこと、生存期間を伸ばすことが治療の目的となります。
 膀胱癌の特徴の一つは、上記のように治療法や治療の目的・評価方法が全く異なる腫瘍が、同じ患者さんの比較的長期にわたる経過のなかで発生することにあります。
従って、膀胱癌では病期をまたいで再発することを治療のターゲットとした検討も必要となるため、長期にわたる臨床病理情報の解析が重要となります。

 

【対象】

 1993年1月1日から2013年12月31日までに九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科および原三信病院泌尿器科で膀胱癌と診断された患者さんです。目標対象者数は約2400例(九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科 1200例、原三信病院泌尿器科 1200例)としています。

 対象者となることを希望されない方は、下記連絡先までご連絡下さい。

 

【研究内容】

 該当する患者さんを被験者として登録し、登録時に下記の臨床情報を九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科および原三信病院泌尿器科の診療録より取得します。

  1. 臨床所見(年齢、性別、身長、体重、臨床病期、喫煙歴、過去の膀胱癌治療歴、過去の上部尿路癌治療歴)
  2. 膀胱内視鏡所見(肉眼的所見:腫瘍形態、個数、大きさ)
  3. 細胞学的所見(治療前後の尿細胞診)
  4. 病理学的所見(組織型、悪性度、病理病期、浸潤増殖形態、浸潤量、脈管侵襲、リンパ節転移)
  5. 治療(TURBT、膀胱内注入療法、全身性化学療法、膀胱全摘除術、尿路変向術、放射線療法)
  6. 治療反応性・予後

 病期別・治療法別に臨床病理学的因子や予後等を比較解析します。

 

【研究期間】

 研究を行う期間は承認日より2019年3月31日までです。

 

【個人情報の管理について 】

 個人情報漏洩を防ぐため、九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科および原三信病院泌尿器科においては、個人を特定できる情報を削除し、データの数字化、データファイルの暗号化などの厳格な対策を取り、第三者が個人情報を閲覧することができないようにしております。

 また、本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)の際には、患者さんを特定できる情報は一切含まれません。

 

【医学上の貢献】

 本研究により被験者となった患者さんが直接受けることができる利益はありませんが、膀胱癌の臨床病理学的特徴や予後についての詳細が明らかとなれば、病期・リスク別の最適な治療法の選択に貢献できる可能性があります。

 

【研究機関】

九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科
教授 内藤 誠二(責任者)、准教授 横溝 晃、診療講師 清島 圭二郎
九州大学大学院・形態機能病理学
教授 小田 義直
原三信病院泌尿器科
副院長 山口秋人、部長 古賀 寛史

 

【問い合わせ】

〒812-8582 福岡県福岡市東区馬出3-1-1 
電話番号: 092-642-5603
FAX番号: 092-642-5618
担当:清島 圭二郎

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