九州大学大学院医学研究院ウイルス学

大学院生募集

私たちの研究室ではウイルスが病気を起こすメカニズムを解明することを目標にしています。そのためには、ウイルスの複製機構、ウイルス・細胞相互作用、感染に対する宿主応答(インターフェロン、免疫応答など)、ウイルスの生態と進化など幅広い観点から研究することが必要です。

研究室風景現在の主要なテーマは麻疹ウイルスの研究です。それは麻疹ウイルスが多くの人命を奪い続けている重要なウイルスだからというだけでなく、麻疹ウイルスには 多くの未解決の問題が残されているからです。たとえば、麻疹ウイルスに感染するとエイズ患者に見られるような強い免疫抑制が起こります。しかし、一旦病気 から回復すると終生続く免疫が成立して再感染することはありません。また、麻疹には、免疫反応による脳炎やウイルスの持続感染による脳炎が合併することが あります。麻疹のように昔から良く知られている病気でもこれらの現象の説明はまだ十分ついていません。その他にも分からないことが数多く残されています。 それらを一つ一つ明らかにしていくことは、麻疹に止まらず感染やウイルス一般の理解を深めることに繋がると考えています。

私たちは、ウイルスが病気を起こすメカニズムの理解のためにこれからも様々なウイルスについて研究を進めていく積りです。また、未知なるウイルスの発見や自己免疫疾患等の難病におけるウイルスの役割の解明も重要な課題だと考えています。

研究室風景当研究室では、大学院生は自分のテーマを持ってウイルスの研究を行うとともに、セミナーや抄読会を通して、最新のウイルス学、微生物学、細胞生物学、分子生物学、免疫学等を学ぶことができます。 自らの手で明日のウイルス学を築こうという意欲のある大学院生を募集します。 興味のある方は下記まで連絡を下さい。なお、九州大学医学系学府には 修士課程と博士課程が設置されている ので、4年制学部の卒業者は修士課程に、医、歯、獣医学部の卒業者あるいは他学部修士課程修了者は博士課程に入学できます。当研究室では、原則として博士課程にのみ大学院生を受け入れます。修士課程入学を希望する方は必ず事前に当方まで連絡して相談をして下さい。大学院の募集要項に関しては 九州大学大学院医学系学府のホームページ を参照して下さい。

学部学生募集

当教室では、 意欲のある学部学生の休みや放課後を利用した短期の研究への参加や見学 を歓迎しています。

平成18年以降に研究に参加した医学部学生の諸君
氏名 ( 期間 ) 主な研究テーマ
奥村 賢治 (H18.3 - H18.4) 麻疹ウイルスの自然免疫回避機構
財津 瑛子 (H18.3 - H18.6) インフルエンザウイルスの細胞侵入機構
久保田 万理恵 (H18.3 - H21.3) 麻疹ウイルス受容体SLAMの糖鎖の役割
是久 愛 (H18.3 - H18.6) 麻疹ウイルスの転写・複製制御機構
白銀 勇太 (H18.3 - H19.3) ヒトメタニューモウイルス遺伝子操作系の樹立
竹内 宏樹 (H18.4 - H21.3) 巨細胞形成ウイルスの同定と解析
陳之内 文昭 (H18.7 - H19.10) 麻疹ウイルスH蛋白質と受容体認識に関する研究
仙波 雄一郎 (H18.7-H21.5) 麻疹ウイルスの自然免疫回避と宿主域制御
添田 祐治 (H18.7 - H18.9) 麻疹ウイルスの自然免疫回避と宿主域制御
岩ア 正治 (H18.10 - H19.3) ヒトメタニューモウイルス蛋白発現系の構築
座光寺 正裕 (H19.3) 麻疹ウイルスH蛋白質と受容体認識に関する研究
谷口 文音 (H19.8) C蛋白質組換え麻疹ウイルスの作製と解析
石川 智一 (H19.8) 麻疹ウイルス上皮系細胞感染機構の解析
大村 洋文 (H19.11 - H20.10) 麻疹ウイルスワクチン株の弱毒化機構の解析
永田 拓也 (H20.7 - H20.8) ヒスチジンタグを付加した麻疹ウイルスの作製
岡村 晃資 (H20.8 - H21.6) 麻疹ウイルスのリバース・ジェネティクス系の改良
山本 俊亮 (H23.3) 麻疹ウイルスF蛋白質と膜融合
この他に、医学科3年生、6年生、生命科学科3年生の研究室配属、短期間の研究室見学 「馬出入門」でも学生諸君を受け入れてきました。

参考資料

当教室の研究内容に興味のある方は、下記の総説等を是非参考にして下さい。

・大野真治、柳 雄介 “麻疹ウイルスの宿主防御抑制機構” 実験医学2012増刊「感染・共生・生体防御システム」
・橋口隆生、 前仲勝実 、柳雄介 “受容体SLAMと結合した 麻疹ウイルスH蛋白質の構造” ライフサイエンス新着論文レビュー 2011


連絡先

柳 雄介
九州大学大学院医学研究院ウイルス学(教授)
812-8582 福岡市東区馬出 3-1-1
Tel:092-642-6135
FAX:092-642-6140
yyanagi@virology.med.kyushu-u.ac.jp

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