九州大学病院検査部

生理検査室Physiology testing laboratory

循環器系検査検査

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心電図とは?

心電図とは、心臓の電気現象を調べる検査です。 心臓が一生休むことなく働き続けるためには、「生体のポンプ」として強力な収縮を生み出す筋肉と弁が必要です。 その「生体のポンプ」を動かすのは、電気的刺激であり、この電気的刺激によって心筋が収縮し、心臓の各弁は閉鎖、開放を繰り返して全身に血液を送り出します。 心電図とは、電気的刺激が心筋に伝わるまでの心臓の電気的な変化を記録したものです。

心電図で何が分かるの?

心房負荷、心室肥大、心筋虚血、心筋梗塞、伝導障害、不整脈、血清電解質の異常など、臨床的に重要な情報がわかります。

検査の受け方

心電図検査

(1)胸に電極を付けるので,胸が見えるように前を開けて,仰向けでベッドに休んでいただきます。
(2)記録中は,体を動かさずにできるだけ力を抜いてリラックスしておいて下さい。

検査時間はどれくらい?

5~10分程度(VC・FVCの場合/個人差があります。)
※特殊検査の場合は30分~40分程度かかります。

トレッドミルテスト

トレッドミルテスト

胸に電極を付けたまま動くベルトの上を逆方向に歩行させて運動負荷をかける検査です。ベルトの速度と傾斜を変えていき、心電図・血圧・心拍数を記録していきます。

ホルター心電図

普通の心電図検査ではわからない不整脈などの異常を検出したい場合に、胸にシール状の電極を貼り付け、 それにつないだ小型の装置を身に付けて仕事中、運動中、睡眠中など24時間にわたって心電図を連続記録する検査です。 この間患者さんには行動記録を記入してもらいます。測定が終了したらコンピューターで再生・解析します。