セミナー/学会・シンポジウム/市民公開講座

セミナー/学会・シンポジウム/市民公開講座一覧

キーワード検索
例)研究発表 生命科学科
検索キーワード

今後の開催予定

セミナー

医学研究院薬理学分野主催のセミナー

PDF
  • 2023年3月27日(月)14:00-15:00
  • 総合研究棟1階102号室

[対象]

内容・問合せ先内容を閉じる

内容・問合せ先

医学研究院薬理学分野主催のセミナーのお知らせです。
3月27日に沖縄科学技術大学院大学の山本 雅 先生をお招きしてセミナーを開催いたします。長年のHER2(ERBB2)遺伝子発見に始まるチロシンキナーゼのシグナル伝達の研究からCCR4-NOT複合体を介したRNA制御の研究へと発展させてこられたお話を拝聴する貴重な機会です。みなさまの多数のご来聴を心よりお待ち申し上げます。
日時: 2023年3月27日(月)14:00-15:00
場所: 総合研究棟1階102号室
所属: 沖縄科学技術大学院大学 細胞シグナルユニット 教授
演者: 山本 雅 先生
     米国立衛生研究所癌研修所、東京大学を経てOIST着任
     沖縄科学技術大学院大学(OIST)
     山本 雅(沖縄科学技術大学院大学研究ページ)
タイトル:CCR4-NOTによる遺伝子発現制御の生理学
 
 
要旨:
生命体は受精卵からゲノムに刻まれたプログラムにそって発生・発達する。ゲノムの情報は転写によりRNAに変えられ、また環境からの情報が、RNAの生成分解を支配する。これらの過程が正常に進むことで生命活動が維持される。我々は、CCR4-NOT複合体がRNAの生成分解を制御する重要な因子考えて研究を進めている。8種のタンパク質からなるこの複合体の役割を明らかにするために、それらを個々に欠損するマウスを作出し、この複合体が生命 体の生と死つまり維持を決める重要な役割を担っていることを明らかにしてきた。最近ではCCR4-NOT複合体が、インスリンの産生や免疫細胞の分化に必須であることを明らかにし、また初期発生過程での遺伝 子発現制御に重要であることを明らかにしつつある。我々のCCR4-NOT研究は、RNAの転写、翻訳、分解といった、ゲノムDNAにコードされた情報の発現の根本原理にあらたな知見 を加えるのであり、医学分野に大きなインパクトを与えることが期待される。

世話人:医学研究院 薬理学分野 久場 敬司(代 松本)


九州大学大学院医学研究院
薬理学分野
教授 久場 敬司
ページのトップへ