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臨床研究について 24

日本人の進行性前立腺癌におけるDNA修復遺伝子異常の頻度に関する研究

 

ヒトゲノム・遺伝子解析研究について
九州大学病院では、病気に関係する遺伝子や薬の効き目に関係する遺伝子を見つけ出したり、遺伝子技術を取り入れた病気の検診のための技術開発を行ったりしています。このような診断や治療の改善の試みを一般に「ヒトゲノム・遺伝子解析研究」といいます。その一つとして、九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科では、現在、進行性前立腺癌の患者さんを対象として、DNA修復遺伝子異常の頻度に関する「ヒトゲノム・遺伝子解析研究」を行っています。

今回の研究の実施にあたっては、九州大学医系地区部局ヒトゲノム・遺伝子解析研究倫理審査委員会の審査を経て、研究機関の長より許可を受けています。この研究が許可されている期間は、平成32年10月10日までです。

 

研究の目的や意義について

前立腺がんは遺伝的要因が強いがんの一つで、父親が前立腺がんだと子供が将来前立腺がんに罹患するリスクは前立腺がんの家族歴のない人と比較すると2倍になると言われています。最近、白人を中心に、前立腺がん罹患と強く関係する遺伝子が複数報告されました。これらの遺伝子はDNAが損傷を受けた際にそれを修復する機能と関連がある遺伝子(DNA修復遺伝子)が多く、これらの遺伝子に異常があると、前立腺がんに罹患するリスクがそうでない人の数倍〜数十倍になると言われています。また、これらの遺伝子に変異がある確率は一般人口では1-2%に過ぎませんが、転移を伴う前立腺がん患者では10%程度の方でこれらの遺伝子異常がみつかるとの報告もあります。さらに、最近、まだ前立腺がんに対して承認されていない薬でDNA修復遺伝子のうちの一部に変異がある患者さんにおいて特に効果を期待できる薬剤が開発され、現在、国際的にその有効性・安全性を調べる治験が進行中です。しかし、日本人の進行性前立腺がん患者さんにおいてこういった遺伝子異常がどの程度の割合で見つかるのか、また、これらの遺伝子異常をもった患者さんの前立腺がんがその他の患者さんの前立腺がんと異なるのかなどまだわかっていません。そこで本研究では現在、転移性前立腺癌もしくはホルモン治療が効かなくなった去勢抵抗性前立腺癌で治療を受けている患者さんから血液を提供していただき、そのDNAを用いて代表的なDNA修復遺伝子に異常がないか調べます。そして日本人の進行性前立腺がん患者さんにおけるDNA修復遺伝子異常のある患者さんの割合や、それらの遺伝子異常を持つ方の前立腺がんの特徴を調べることを目的とします。将来的に本研究の成果によって前立腺がんに罹患するリスクが特に高い人では検診間隔をより密にしたり、DNA修復遺伝子異常の有無を元に治療方針を決める個別化医療を促進し同じように前立腺がんに苦しむ患者さんを助けたりできるようになるという意義があります。

 

研究の対象者について
九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科に転移性前立腺癌または去勢抵抗性前立腺癌と診断され通院されている患者さんで、通常診療の際に採血を必要とする方、新規に20名を対象とさせて頂く予定です。
 このほかに、九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科において行われた下記の先行研究に参加された方のうち、進行性前立腺癌と診断された40名を対象とします。
許可番号:155
課題名:腎尿路性器癌のPTEN遺伝子の解析による再発および予後予測に関する研究
許可期間:平成16年8月5日から平成21年8月4日
本研究に使用する試料・情報の取得期間:平成16年8月5日から平成21年8月4日

当該先行研究に参加した方で、本研究の対象者となることを希望されない方又は研究対象者のご家族等の代理人の方は、事務局までご連絡ください。

 

研究の方法について
この研究を行う際は、カルテより以下の情報を取得します。

 〔取得する情報〕
・患者背景(年齢、組織型、グリソンスコア、転移巣の有無(所属リンパ節、骨、臓器)、個数、ECOG-PS、血清PSA値(ng/ml)、Hb、ALP、LDH、Alb
・現在使用している治療薬
・家族歴
・治療歴
CRPC:ビカルミド、フルタミド、エンザルタミド、アビラテロン、ドセタキセル、カバジタキセルなど
・治療中の血清PSA値(ng/ml)および転移巣(CT上のサイズ、骨シンチ上BONE NAVIスコア)の推移
・最終転帰、転帰日

理化学研究所生命医科学研究センターへ研究対象者のDNAを、京都大学大学院医学研究科泌尿器科学教室へ診療情報を、郵送にて送付し、詳しい解析を行う予定です。
他機関への試料・情報の送付を希望されない場合は、送付を停止いたしますので、ご連絡ください。

 

 

研究に関する情報や個人情報の開示について
この研究に参加してくださった方々の個人情報の保護や、この研究の独創性の確保に支障がない範囲で、この研究の研究計画書や研究の方法に関する資料をご覧いただくことができます。資料の閲覧を希望される方は、ご連絡ください。
また、ご本人等からの求めに応じて、保有する個人情報を開示します。情報の開示を希望される方は、ご連絡ください。

 

研究の実施体制について
この研究は以下の体制で実施します。

研究実施場所(分野名等)

九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野
九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科

研究責任者

九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野 教授 江藤 正俊

研究分担者

九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野 准教授 立神 勝則
九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科 講師 猪口 淳一
九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科 講師 塩田 真己
九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科 助教 武内 在雄
九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科 助教 柏木 英志
九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野 助教 今田 憲二郎
九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科 助教 門司 恵介
九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科 医員 波止 亮
九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科 医員 村上 知彦
九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科 医員 浦 慎太郎
九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科 医員 小林 武

共同研究施設
及び
試料・情報の
提供のみ行う
施設

施設名 / 研究責任者の職名・氏名

役割

@京都大学大学院医学研究科泌尿器科学教室 / 教授・小川 修
A宮崎大学医学部発達泌尿生殖医学講座泌尿器科分野 / 教授・賀本 敏行
B秋田大学大学院医学研究科腎泌尿器科学講座 / 教授 羽渕 友則
C産業医科大学医学部泌尿器科学講座 / 教授 藤本 直浩
D理化学研究所生命医科学研究センター がんゲノム研究チーム / チームリーダー 中川 英刀

試料・情報
の収集・解析
試料・情報
の収集
試料・情報
の収集
試料・情報
の収集
解析

相談窓口について
この研究に関してご質問や相談等ある場合は、事務局までご連絡ください。

事務局
(相談窓口)

担当者:九州大学病院泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科 講師 塩田 真己
連絡先:〔TEL〕092-642-5603
〔FAX〕092-642-5618
メールアドレス:shiota@uro.med.kyushu-u.ac.jp

 

 

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