2011年3月18日-22日、オーストリアのウィーンで開催された第26回欧州泌尿器科学会(European Association of Urology)年会にて、泌尿器科学分野の横溝晃准教授が、Third Prize for the Best Abstract (Oncology)を受賞しました。欧州泌尿器科学会はアメリカ泌尿器科学会と並んで泌尿器科学会では世界最大級で、最も権威のある学会です。演題採択率は20-30%で、実際の発表演題が1100題あり、oncology(がん)分野の発表はその過半数を超えています。このような数多くの優れた研究がある中で、横溝准教授はOncology分野の第3位を受賞しました。
発表内容は抗コレステロール剤として広く使用されているスタチンが、アンドロゲン受容体の発現を低下させ、前立腺癌の細胞増殖を抑えるということを分子生物学的に明らかにしたものです。横溝准教授は、「スタチン服用者は、前立腺癌のリスクが低くなるという最近の疫学研究が世界的に注目される中で、タイミングの良く、その分子機序を明らかにできたことが、評価されたのではないか」と受賞の理由を推察しています。
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