九州大学皮膚科学教室 ムラージュコレクション

ハンセン病

23.

現在の病名
ハンセン病
Lepra
1883_8627

 左上肢外側に大小の結節が多発している。ハンセン病(らい病)の典型的な皮疹である。現代の日本ではこのような症例を経験することは皆無に等しい。しかし開発途上国では新患も多く、世界的な援助が期待される。ハンセン病は抗酸菌の一種であるらい菌 (Mycobacterium leprae) による感染症で、現在では多剤薬物療法で完治させることができる。1873年にらい菌を発見したノルウェーのアルマウェル・ハンセン (Armauer Hansen) の姓に由来する。ラベルの和名は結節癩と判読できるが、欧名はLepra Indorase と読める。

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