九州大学皮膚科学教室 ムラージュコレクション

色素異常性固定紅斑

68.

現在の病名

色素異常性固定紅斑

Erythema dyschromicum perstans (Ashy dermatotsis)
2777_8353

 背部に均一な色合いの数cm大の淡褐色斑が多発している。現在の病名でもっとも考えられるのは、色素異常性固定紅斑あるいはAshy dermatosisと呼ばれる疾患である。本症の原因は不明である。ラベルには、Eigenartige melanodermie(独特なあるいは奇妙な色素症というドイツ語)と記され、さらにsyp(h)ilis pigmentosa(色素性梅毒)と付されていることから、梅毒でもashy dermatosis様の病変を形成することがありうると考えられる。

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