九州大学皮膚科学教室 ムラージュコレクション

汗孔角化症

63.

現在の病名
かんこうかくかしょう
汗孔角化症
Porokeratosis
2753_4832

 汗孔角化症は、直径が数mmから10数cmで辺縁がやや隆起角化した環状皮疹が単発あるいは多発する疾患である。融合して連圏状れんけんじょうを呈することもある。本ムラージュでは、辺縁が盛り上がっているようにみえる部位もあるが、全体に境界は不明瞭である。汗孔角化症ではないかもしれない。頭部にも発疹を認めるので、乾癬、接触皮膚炎、毛孔性紅色粃糠疹などが鑑別にあげられる。

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