九州大学皮膚科学教室 ムラージュコレクション

菌状息肉症

64.

現在の病名
きんじょうそくにくしょう
菌状肉症
Mycosis fungoides
2764_7196

 菌状息肉症は皮膚に初発するT細胞リンパ腫である。本症例では部位ははっきりとしないが、多数の大小の紅色結節を認める。またその周囲の皮膚も鱗屑りんせつ (フケのこと)を伴い赤みを帯びているようにみえる。菌状息肉症の腫瘍期の典型的な臨床像である。菌状息肉症は皮膚のみに限局し内臓は侵さない状態が数年から数十年続いたのちに、内臓にも病変が発生し始める。整理番号1527も参照してほしい。

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