九州大学皮膚科学教室 ムラージュコレクション

菌状息肉症

81.

現在の病名
きんじょうそくにくしょう
菌状肉症
Mycosis fungoides
2900_7284

 菌状息肉症は皮膚に初発するT細胞リンパ腫である。本ムラージュでは左乳輪の外上方に鱗屑やびらんを伴う浸潤を触れる(指でつまむともっちりと硬みのある)淡紅褐色紅斑が認められる。菌状息肉症の臨床像である。皮膚のみに限局し内臓は侵さない状態が数年から数十年続いたのちに、内臓にも病変が発生し始める。しかし劇症型(d'emblée型)では急速に拡大し内臓病変を伴うようになる。整理番号15も同じ疾患である。

©2011 Kyushu University